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バッタンバンで晴読雨耕

バッタンバンを中心としたカンボジア北西部の情報ブログ-大学教育、地雷、農業、開発、投資に関する話題から ホテル、レストラン情報まで

 

カンボジアの工業化と農業の今後

カンボジアは農業国として知られている。
国民の7~8割が農家という統計によって、
これが説明されることが多い。

他方、近年目覚ましい成長を遂げているのは工業である。
以前工場と言えば縫製が主であったが、
最近は多様化が進んでおり、
SEZには日系企業の進出も目立ってきている。

今後のカンボジアの農業と工業は、
どのような形で発展していくのであろうか。

産業人口を見てみれば、
農業従事者は労働人口の半数を割ったというのが最新の統計(ADB)である。
労働人口のうち農業に従事するものは2007年に58%であったが、
2013年には48%、
工業については逆に15%から20%に増加している。
(労働人口自体は同期間に680万人から800万人に増加。)

最近の報道によれば、
現在カンボジア国内約1,500の工場において、
約90万人が雇用されており、
2016年上四半期12,000の雇用が生まれたそうだ。

数年前までは工場と言えばほぼイコールで縫製工場を指していたが、
最近は機械や加工食品等の工場も増えて来ている。

ポイペトで進められる2つの日系SEZへは、
タイの工場が移転する形での進出が進むと考えられており、
機械系の工場が主となるであろう。

こうした統計や業界の動きからは、
更なる工業化が予想される一方、
農業分野では明るい材料が少ないように見受けられる。
一時はビジネスチャンスとして見られていた農業だが、
上記のような状況からすれば、
単なる斜陽産業という見方も出来るのかもしれない。

これまでのアジア各国の経済成長は、
農村の余剰労働力を都市部の工業が吸収する形で進められてきたが、
カンボジアの農村の余剰労働力はある程度までタイに吸収されてしまっており、
機械化によって余剰労働力が生まれたのではなく、
人手不足を補うために機械化が進んだというのが私見である。

国内における工場での働き口が増えれば、
国外に出稼ぎに出ていた者が、
出戻りする形で国内の工場へ移るということも考えられようか。

引き続き注目していきたいテーマである。
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プロフィール

バッタンバン長

Author:バッタンバン長
カンボジア王国バッタンバン在住、バッタンバン長です。
バッタンバンを中心に、開発援助業務、大学講師、社会調査、日系企業進出・投資のお手伝い等をやっております。
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