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バッタンバンで晴読雨耕

バッタンバンを中心としたカンボジア北西部の情報ブログ-大学教育、地雷、農業、開発、投資に関する話題から ホテル、レストラン情報まで

 

問題解決としての開発援助プロジェクト

開発や発展という言葉の定義は如何様にもできそうだが、
社会問題の解決するための計画と実践というのもその1つだろう。
問題解決としての開発プロジェクトという言い方もできる。

開発援助の世界では、
PCM(Project Cycle Management)やPDM(Project Design Matrix)というものもあるが、
そこは脇において問題の解決としてだけ考えてみよう。

問題の解決なのだから、
そのアプローチとは以下のようなものになるはず。
1.問題の定義と分析(原因、問題によって起こる別の問題等)
2.解決策の設定(目標、期間、予算等)
3.解決策の実施
4.成果の確認

例えば、
学校建物がなく、
村の中で手に入る木材などを使って簡易的な古い校舎を使っているという場合であれば、
以下のようにまとめられるだろう。

1.
(1)学校建物がない(主問題)
(2)政府が予算不足のため校舎建設のための資金がない(原因)
(3)仮の建物は柱と屋根のみのため、雨季中の授業が困難であり、授業実施に支障がある(問題1)
(4)また、仮の建物は1室しかないため、全学年分の授業の実施が不可能である(問題2)
(5)その結果、村内の〇〇名の就学年齢児童のうち、〇〇名しか授業を受けていない状況にある(問題3)
2.
(1)正式な基準に基づいた学校建物の建設を行い、全ての就学児童が授業を受けられるようにする(目的)
(2)建設費は〇〇ドル、工期は〇〇カ月、授業実施体制の整備は〇〇カ月、資金源は〇〇(工程、予算)
(3)教員の確保については〇〇、学校の維持管理については〇〇(関係者との調整)
3.
(1)教員の確保
(2)設業者の選定と契約
(3)施工管理
4.
(1)授業実施の確認
(2)就学・未就学児童数の確認

学校建設と言えば、
日本からの「学生ボランティア」にも人気のテーマだが、
簡単にまとめただけでも、
それなりに手順を踏むべきものであることが分かる。
少なくとも、
学校がない⇒学校をつくろう
ではないのだ。

実際にこれを行うとなれば、
詳細な調査、
専門的な知識(建設など)、
調整・監理作業なども必要となってくることも忘れてはならない。

他の社会問題も同様で、やはり、
井戸がない村がある⇒井戸を掘ろう(水質は?井戸構造は?設置場所は?維持管理体制は?)
お金のない孤児院がある⇒お金を渡そう(「孤児」の問題とは?運営方針や規則は?孤児院の収支は?)
ではないはずだ。

孤児院で言えば、
問題と解決策のミスマッチにも注意が払われるべきだろう。
そもそもの問題が暴力など家庭内のものであれば、
その解決策は必ずしも孤児院とはならないはずである。

ボランティアなどでカンボジアを訪れる方には、
ご参考まで。
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プロフィール

バッタンバン長

Author:バッタンバン長
カンボジア王国バッタンバン在住、バッタンバン長です。
バッタンバンを中心に、開発援助業務、大学講師、社会調査、日系企業進出・投資のお手伝い等をやっております。
お問い合わせ等は、下のメールフォームからお願いします。

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