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バッタンバンで晴読雨耕

バッタンバンを中心としたカンボジア北西部の情報ブログ-大学教育、地雷、農業、開発、投資に関する話題から ホテル、レストラン情報まで

 

デモと国政選挙結果の確定

7日にプノンペンで実施されたデモ集会による大きな混乱もなく、
8日、国政選挙の結果が確定された。
結果は人民党が68議席、救国党が55議席。

これを踏まえ、
次は組閣人事が待たれることとなる。

デモ前には大使館からも注意喚起が出されていたが、
選挙後の人々の様子からは、
大きな問題に発展することは想像しにくい状況であった。
選挙前に見られた「チェンジ」への熱意が、
選挙後一気に薄れてしまっていたためだ。

何ら調査に基づくものではないものの、
この背景は概ね以下のようなものであると思われる。

1.救国党が勝利した場合の国内の内乱に対する危惧
国民の多くが、
救国党が勝利した場合、
救国党側の準備不足や人民党側による反発によって国内で混乱が生じることを危惧し、
現行通りでよし、或いは仕方なしと判断した。

2.政治信念の欠如
救国等への支持は政治信念に基づくものではなく、
お祭り騒ぎ、そのムードに便乗したものであったため、
祭(選挙)の終了と共に収束した。

前者は内戦を知る世代、
後者は若い世代に多い傾向だろうか。

今回の選挙結果から、
カンボジアが政情不安に陥ったという見方についても、
1つだけコメントをしておきたい。

与党人民党の得票率が50%を割り(49.36%)、
野党救国党がそれに迫ったこと(44.34%)は事実だが、
過去の国政選挙において、
人民党の得票率が50%を超えたのは2008年の1回だけで、
今回の得票率はそれに次ぐものであった点を忘れてはならない。

過去の人民党の得票率は以下。
1993年: 38.23%
1998年: 41.42%
2003年: 47.35%
2008年: 58.11%
2013年: 49.36%(暫定)

人民党はこうした歴史を乗り越えてきた実績(?)があるだけに、
今回の結果もむしろ糧として、
更に安定した政権運営をしていくとも考えられるのだ。

選挙後に不正が指摘されるというのも毎度のことであり(日本でもそうだが)、
今回が特別というものでもない。
むしろ、野党の躍進は、
それなりに真っ当なやり方で選挙が実施されたことを示しているようにも思われる。

兎にも角にも、
今後5年間の政治的な安定が確定したのだから、
多くの国民にとっては一安心といったところだろう。
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プロフィール

バッタンバン長

Author:バッタンバン長
カンボジア王国バッタンバン在住、バッタンバン長です。
バッタンバンを中心に、開発援助業務、大学講師、社会調査、日系企業進出・投資のお手伝い等をやっております。
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