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バッタンバンで晴読雨耕

バッタンバンを中心としたカンボジア北西部の情報ブログ-大学教育、地雷、農業、開発、投資に関する話題から ホテル、レストラン情報まで

 

最後のフィールドワーク

昨年より実施してきたフィールドワークの最終日を無事に終えることができた。

お金と時間があれば、
継続する価値のあるものとも思うが、
当初の予定どおり1年(13カ月)で一段落とした。

今後は収集したデータのまとめということになるが、
膨大なデータである上に、
統計的な調査でもないが故、
今後2、3カ月はかかるのではないかと思っている。
(初の試みであるのでよく分からない。)

細かい調査結果は追ってまとめるとして、
直後の感想は概ね以下のようなものである。

①.タイへの出稼ぎ者からの仕送りが農村世帯の家計に重要な役割を果たしている。
調査中、一番の驚いた点である。

②.1年をかけた調査でも、
全ての世帯について正確な収支や資産を理解するのは非常に難しい。
単発の調査でこれらを理解することは事実上不可能と思われる。

③.農村世帯は借金をする世帯としない世帯に分けられそうだ。
前者はマイクロファイナンス、高利貸し、個人的な貸し借り、ツケ等複数の金融ツールを利用し、
後者はいずれも利用しないグループ。
いずれかの機関・個人から金を借りている世帯は、
他の機関・個人からも金を借りているケースが多いという言い方もできそう。

④.③.に基づけば、
MFローン利用の是非だけで世帯をグループ分けし、
MFの貧困削減効果を測ることは不可能と思われる。
(MFローンを利用しているグループは、
他の金融ツールを利用しているグループと重複している可能性が高く、
極端に言えば、MFの貧困削減効果=高利貸しの貧困削減効果となってしまう。)

⑤.MFは消費、農業、借金の返済に使われ、
返済には、労働賃金、農作物販売、出稼ぎ者からの仕送りが当てられるケースが多い。
貧困削減効果については、
現時点で有無を判断できる明確な材料は見当たっておらず、
データの詳細を分析する必要がある。

⑥.長期に渡る調査であったが、
個人でも実施可能なものであり、
NGOや各種援助機関によって同様の調査が実施されることを期待したい。

アシスタントを務めてくれていた学生からは、
次はどんな調査をやるのか、
その調査にも参加させてもらいたいという感想が出ている。
これは嬉しい話だ。
彼らなりにも何かを掴んだような感覚があるのであろう。

次はタイで出稼ぎ者の調査でもと思っているが、
タイ語と資金がネックである。
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プロフィール

バッタンバン長

Author:バッタンバン長
カンボジア王国バッタンバン在住、バッタンバン長です。
バッタンバンを中心に、開発援助業務、大学講師、社会調査、日系企業進出・投資のお手伝い等をやっております。
お問い合わせ等は、下のメールフォームからお願いします。

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