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バッタンバンで晴読雨耕

バッタンバンを中心としたカンボジア北西部の情報ブログ-大学教育、地雷、農業、開発、投資に関する話題から ホテル、レストラン情報まで

 

マイクロファイナンス機関=「オンカー」?

クメール語の「オンカー」という言葉は厄介である。


クメール語-英語の辞書ではorganizationと訳される言葉だが、

古くはクメールルージュのことを指し、

内戦以後はNGOや国連等の援助機関を指す言葉として使われてきた。

この言葉、最近では、MFIsのことを指す言葉としても使われている。


これまでの経験からすれば、

オンカーという言葉は英語のorganization以上の意味を持ち、

「社会のためにいいことしようとする人たちの団体」

といった意味で使われていると思われる。

これに照らして考えると、

MFIsも社会にいいことをしようとする人たちということになる。


勿論、これが間違っている訳ではない。

いくつかのMFIsは元々NGOであったし、

MFIsの多くは貧困問題の解決をそのミッションに掲げている。

しかしながら、MFIsをオンカーと呼ぶことで、

無条件にそのサービス、

つまり借金はいいことだという認識が生まれてしまうような気がしてならない。

(しかもMFIsの職員は、

先生を指す「ロックルー」と呼ばれているから尚更である。)


援助において重要なのが、

援助でつくられた学校や保健所をカンボジアの人たちがどう使うかであるように、

マイクロファイナンスでも、

それを農村の人々がどう使うかが重要であるはずだ。

どう使うかは二の次で、

とにかく借金をすることが全ていいこととなってしまっては、

社会のためどころか逆に害を及ぼす結果にもなろう。


NGOから生まれたMFIsも今や金融業者としての会社登記を進めており、

都市部ではオンカーの代わりに、

銀行を意味する「トニキア」という言葉も使われるようになっている。


最終的な債務責任を負うのはユーザー本人たちである以上、

彼らが正しい理解を持ってこのサービスを利用できる環境づくりも必要であろう。


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プロフィール

バッタンバン長

Author:バッタンバン長
カンボジア王国バッタンバン在住、バッタンバン長です。
バッタンバンを中心に、開発援助業務、大学講師、社会調査、日系企業進出・投資のお手伝い等をやっております。
お問い合わせ等は、下のメールフォームからお願いします。

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