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バッタンバンで晴読雨耕

バッタンバンを中心としたカンボジア北西部の情報ブログ-大学教育、地雷、農業、開発、投資に関する話題から ホテル、レストラン情報まで

 

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書籍 「Hun Sen's Cambodia」

カンボジア関連の本は和文、英文問わず、
目を通すようにしているが、
現在進行形のカンボジア政治について言えばこれがベストの一冊であろう。
(そもそもカンボジア政治を扱っている本自体が少ないのだが。)

新聞離れの昨今だが、
カンボジア国内の動き、
特に来年の国政選挙へ向けての動きは看過出来るものではなく、
それなりの知識武装は必要であると思われる。

著者のStrangioは当地英字新聞記者であった経緯もあり、
本書は過去数年の政治情勢の総まとめといった作りとなっている。
過去の新聞を検索する手間なく、
政治の大きな流れを掴むことができるのだからありがたい話だ。

題名にあるとおり、
本書の大部分はクメールルージュ以降、
この王国が如何にして「フン・センのカンボジア」になったかをなぞるものだ。
異論反論、細かな意見はあるかもしれないが、
大まかな流れを掴むのには十分な内容であろう。

過去の膨大な記録の積み上げを行う一方、
Strangioはカンボジア社会、或いは政治を「ミラージュ(蜃気楼)」という言葉でまとめる。
より具体的には、
「an illusion of Western democratic forms behind which the country operated much as it always had」(P. xiv)
(表面的な西洋民主主義の裏で、これまでどおりの国家運営がなされている。)
ということだ。

フランス人社会学者Serge Thionの
「Khmer reality lies shrouded by many veils.」(P. 265)
(クメールのリアリティは多くのヴェールで隠された中に存在している。)
という言葉の引用も印象的だ。
タイ、ベトナム、フランス、アメリカ、中国、そして「国際社会」の影響を受け入れ、
それらの流儀、レトリックといったフォーマリティを一見上手に使いこなしつつも、
国、社会の本質は変わっていないということである。

「現在進行形のカンボジア政治」と書いたとおり、
本書のエピローグでは2013年の国政選挙を巡る動きが綴られる。
本一冊を読むのが苦痛という方にも、
この部分だけでも読むことをオススメしたい。
過去数カ月のカンボジアの国内政治の動き、
その背景を理解するには十分な情報が掲載されており、
来年の選挙への展望という意味でも示唆に富んでいる。

2013年の選挙では、
大方の予想以上に与党人民党が議席を減らし、
サムランシー党と人権党が統合されて出来たカンボジア救国党が大きく躍進を果たした。
人民党は議席を22減らし、68議席、
救国党は55の議席を獲得した。、
人民党、そしてフン・セン政権を脅かすには十分な結果である。

本書によれば、
カンボジア救国党躍進の理由は若い有権者の存在であった。
この選挙において、
950万人の投票者のうち、350万人は18歳から30歳、
150万人は初めて投票権を持った若者であったという。

これら多くの若者は、
救国党党首サム・ランシー氏の「変化!」という単純なスローガン、
反ベトナム、賃上げといったレトリックに引き寄せられ、
「変化」を現実のものとする一歩手前まで迫ったのである。

現実的な政策論争という点では全く物足りない状況ではあったが、
バッタンバンの町中で実施されたお祭り騒ぎのようなパレードからも、
「変化」を求める若者の熱意だけは伝わって来たことを覚えている。

「変化」ということは様々なことを意味するものだ。
来年の国政選挙では「変化」が見られるのか。
見られるとすれば、
それはどのような「変化」なのか。

有権者、そしてそれを代表する政治家の方々にも歴史を振り返り、
賢い選択をして頂けるよう願いたいものだ。

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Sky Luck Restaurant

スクンと言えばプノンペンの北、
コンポンチャムやクラチェ、ラタナキリに向かう人々と、
シェムリアップへ向かう人々が分かれる交通の要所である。
国道沿いに並ぶレストラン、屋台にはタランチュラの素揚げが名産品として並び、
タランチュラモニュメントまである蜘蛛押しの町でもある。

そんな中、
新規戦略を推し進めるTPPのベンダーの1つに、
どことなく見覚えのある看板を見つけ、
つい引き寄せられてしまった。
「Sky Luck」という名前にこの鳥のロゴ・・・。

Sky Luck 1

Sky Luck 2

ああ!
以前、ポイぺトの隣、タイ側にあるアランヤプラテートのモールでも
観たことがある店だ。
いや!
それどころか、
これはどう考えても「すかいらーく」だろう!

そう思い、
ネットで検索をかけて見たところ、
以前すかいらーくはタイへ進出していたのだが、
撤退することになりそれを引き継いだのがこの「Sky Luck」らしい。
鳥のロゴも若干だが変更になっているそうだ。
「Since 1991」はタイ進出の年であろうか。

Sky Luck 5

本物ではないがパクリでもない。
その微妙なラインの上にあるSky Luck。
紆余曲折を経つつも、
カンボジアの田舎にまでもその事業を展開するまで成長しているようだ。

メニューはタイのすかいらーく時代の名残か、
和風テイストの品々が並ぶ。
せっかくなので注文してみたKorean Beefもそこそこの味。
スクンという土地柄を考えればファストフード的なものが食べられるのは、
むしろありがたい話であろう。

Sky Luck 3

Sky Luck 4

カンボジアの田舎で会った日本出身のSky Luckと番長。
友だちではないが、
同じクラスにはいた2人。
(「ガスト」にはお世話になったが「すかいらーく」に行った記憶はない。)
そんな2人が別の町で偶然再会したような不思議な出来事であった。

 

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プロフィール

バッタンバン長

Author:バッタンバン長
カンボジア王国バッタンバン在住、バッタンバン長です。
バッタンバンを中心に、開発援助業務、大学講師、社会調査、日系企業進出・投資のお手伝い等をやっております。
お問い合わせ等は、下のメールフォームからお願いします。

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