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バッタンバンで晴読雨耕

バッタンバンを中心としたカンボジア北西部の情報ブログ-大学教育、地雷、農業、開発、投資に関する話題から ホテル、レストラン情報まで

 

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2016年上半期地雷・不発弾被害者数

2016年6月のCMVIS(Cambodian Mine Victim Information System)がまとめられ、
2016年上半期(1~6月)の統計が発表された。

これによると、
同期の地雷・不発弾の被害者数は49名、
うち20名が死亡、29名が負傷であった。

州別では、
バンティアイミアンチェイ州が9名で最多、
バッタンバン州が8名、
オッドーミアンチェイ州が7名、
プレアビヒア州が6名、
ポーサット州が5名と続いている。

2015年の同期の数字は67名(修正値)であったことから、
今年は大きく減少している。
2014年同期の数字は101名であった。

被害者の数は減少したが、
今年は命を落とした被害者が多いこと(2015年は11名)、
子どもの被害者が多いという点である。

2015年全体では111名で、
18名が死亡、93名が負傷であった。

事故ゼロを目指す政府からすれば、
まだまだ努力が必要なところであるが、
順調に被害者が減っていること自体は喜ばしい話である。
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南シナ海紛争に対するカンボジアの政策

7月12日、ハーグの仲裁裁判所において、
南シナ海におけるフィリピン-中国間の紛争に対する判決が下された。
周知のとおり、
中国にとっては全面的に負けと言える判決である。

多くの国、人々にとって納得のいく判決であったと思われるが、
この件についてカンボジアは微妙な態度を取り続けて来ている。

例えば、
先月中国の開催されたASEAN外相会合においても、
昨今の中国の動きに対する「深刻な懸念」が示す共同声明に対し、
カンボジア署名を拒否したために声明が発表されなかったと報道されている。
(発表後に回収されたという報道もある。)
フィリピン、ベトナム等、中国と領土問題を抱える国だけでなく、
中立的な立場の国からも中国に裁判の判決を受け入れるよう促す発言もあったとされているが、
カンボジアを筆頭とした親中国(ラオス、ブルネイ等)は中国寄りの姿勢を崩さなかったとのこと。

様々な報道を見ても、
カンボジアにとって中国は最大の投資国であると同時に、
恐らくは最大の援助国であることが、
カンボジアを親中の立場にしているという見方が強い。

同様の事態は、
2012年カンボジアが議長国を務めた際のASEANサミットでも発生しており、
南シナ海の問題はASEANにとって最大のトゲとなっている。

カンボジア国内の報道に目をやれば、
上述のような報道がある一方、
カンボジア政府の反論も読むことが出来る。

反論を含め、
カンボジア政府の立場は以下のようにまとめられる。

1.カンボジアは中立的な立場であり、特定の国を支持しない。

2.中国とフィリピンの問題は二国間で解決されるものであり、
ASEANで協議されるべき議題ではない。

3.仲裁裁判所の判決は受け入れない、
或いは如何なる判決に対しても賛成も反対もない。

4.カンボジアが親中であるという発言は、
カンボジアを利用した反中国の政治的陰謀である。

反論2.及び3.は中国政府の立場と沿ったものである。

(余談になるが、タイ国境にあるプレアビヒア寺院を巡る争いでは、
国際司法裁判所が同寺院と周辺の土地はカンボジアに帰属するとの判決を出し、
カンボジア、タイ両国はこれに従っている。
仲裁裁判所と国際司法裁判所の違いはあるものの、
カンボジア自体が領土問題の解決のために、
2国間の話し合い以外の選択肢を取った経緯があることの意味は大きいと思われる。)

東シナ海にも勢力を広げつつある中国の動きを考えれば
我が国にとっても、対中国だけでなく、
周辺国との連携、外交努力がいかに重要かを考えさせられる状況である。

(追記)
今月のASEAN外相会合においても、
カンボジアが反対したため共同声明で南シナ海問題へ言及うすることは避けられたそうだ。
これまでの報道をまとめると、
今回中国寄りの意見(つまりは本件をASEANで議論することに反対)を出したのはカンボジアのみ。
ASEANにおいて最も中国寄りという位置づけが決定的になったように思われる。

 

国内政治における動き-ブラックマンデー、政治アナリスト殺害、首相一族のビジネス

国内政治において活発な動きが続いている。

まずは与野党の対立である。
与野党の対立自体は当たり前の話であるが、
政策ではなくスキャンダルが対立の軸になっているようだ。

事の発端となったのは、
野党副党首ケム・ソカー氏の売春スキャンダルとそれに続く裁判。
国会議員にである同氏の不逮捕特権の剥奪の動き、
裁判所による召喚とこれに応じない同氏、
不在の中進められる裁判、
裁判を巡っての不正行為による関係者の逮捕、
それに対する抗議運動が発生というのが一連の流れであるが、
一般的には与野党の対立の延長戦と理解されている。

抗議運動は毎週月曜日に黒い服を着て行われることから、
「ブラックマンデー」という名で呼ばれ、
これを抑えようとする警察との間で小規模な衝突も発生している。

今週、カンボジア中の注目を集めたのは、
何と言っても有名政治アナリストであるケム・レイ氏の殺害事件である。
3,000ドルの借金を巡る争いの結果、
貸し手に殺害されたというのが公的な発表だが、
国民の大半からは政治的な目的による殺人事件と受け止められている。

白昼堂々首都で行われたその手口やその後の警察の対応等、
過去に発生した活動家の殺人事件を彷彿させるもので、
表面的な発展の裏にある変わらないカンボジアを感じさせられる事件であった。

個人的に注目したのはPhnom Penh Postに掲載された
Inside the Hun family's business empire
と題された記事だ。
Global Witnessのレポートを基にした報道で、
首相一族がどのようなビジネスに関っているかを示した内容となっている。

同記事では首相一族の誰が、どの企業と、どのような関係にあるのかが説明されており、
記事からはダウンロード出来るエクセルの表には、
より詳細な情報がまとめられている。
レポートは商業省における登記簿がベースになっており、
これによれば27人の親族が114社と関連があるとのこと。

Phnom Penh Postはその後首相一族からの反論も掲載、
それなりにバランスの取れた報道を行っているが、
真相は分からぬままである。

政治的な立場、意見の如何に関らず、
政治の安定が経済の安定と成長に繋がってきた面は否定出来ないはず。

今後カンボジアがどのように変わるのか、また変わらないのか、
観察者として、また生活者として目の離せない日々が続いている。

 

パクリたばこ

アジアと言えばパクリ商品が有名だが、
バッタンバンの農村で韓国製たばこのパクリ商品を見つけた。

ORIS1.jpg

右がカンボジアではそれなりに有名なESSE、
左がそのパクリであるORIS。
遠目からはほぼ同一商品と思われるデザインである。
実際、いつもESSEを吸っている愛煙家の友人が間違って購入しそうになっていたほど。

ORISを販売していたお店の店員さんにパクリであることを説明しても、
その違いにはあまり興味がないような素振り。
曰く、営業の人が売りに来て、
それなりに安かったから仕入れただけとのこと。

ORISブランドの主力はこのパクリ製品と思われるが、
意外なニッチ商品も製造している。
以下、ストロベリー味、リンゴ味のたばこ。

ORIS2.jpg

リンゴ味のほうは厳密には「ダブルアップル」となっており、
赤リンゴと青リンゴの絵も印刷されている。
単なるリンゴ味ではないという微妙なこだわりすら感じさせる一品である。

ORISはカンボジア製とのこと。
工場がどこにあって、どんな人が作っているのか。
どのようなブランドコンセプトなのか、商品コンセプトなのか。
数ある有名ブランドの中でなぜESSEをパクったのか。

気になることばかりである。

 

スンダイプカーイ(サチャインチ)

知り合いからもらった食用の種。
一体何だろうと思ってきいてみるとスンダイプカーイという名前だそうだ。
「星豆」という直訳では何のことだか意味が分からない。

Sacha Inchi2

インターネット等で調べてみると、
「サチャインチ」、「インカピーナッツ」という名で知られるものであることが分かった。

ネット上には、
豆そのもの、或いはそれから採れるオイルの特性に関する情報、
それを使った商品の宣伝が多いようだ。
Sacha Inchi

地元で聞いてみると、
若干微妙な反応が多い中、
学生の中には「うちの実家が栽培している。」といったものもあった。
それなりに栽培が広がりつつあるようである。

折を見て、
農園を訪ねることにしている。

 

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プロフィール

バッタンバン長

Author:バッタンバン長
カンボジア王国バッタンバン在住、バッタンバン長です。
バッタンバンを中心に、開発援助業務、大学講師、社会調査、日系企業進出・投資のお手伝い等をやっております。
お問い合わせ等は、下のメールフォームからお願いします。

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