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バッタンバンで晴読雨耕

バッタンバンを中心としたカンボジア北西部の情報ブログ-大学教育、地雷、農業、開発、投資に関する話題から ホテル、レストラン情報まで

 

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バッタンバンの農村にあるモスク

バッタンバンの町からトンレサップ湖寄りにはモスクのあるイスラム系集落がいくつか見られるが、
農村部でモスクを見かけることはあまりない。

そんな中、仕事でおとずれた村でモスクを見かけた。
村人は全てイスラム教徒とのことだが、
詳細な村の成り立ちについては聞けずじまいとなってしまった。

カンボジアについてはまだまだ分からないことが多く、
イスラム教徒の歴史についても不明な点が少なくない。
カンボジアにおいてイスラム教徒と言えばチャム族を指すのが一般的で、
現在のベトナム中部にかつて存在していたチャンパ王国から広がったとされているようだ。
他地域に一部見られるような過激な教義はなく、
他宗教の住民とも平和的共存がなされている点にも注目である。

Mosque.jpg

プノンペン北部から国道5号線を北上すると、
コンポンチュナンまではモスクを多く目にするが、
そこからは皆無に近い状況となる。
(いつか実際に数を数えてみよう。)
バッタンバンにおいては上述のとおり、
町中を流れるサンカエ川の北側にイスラム系住民が多く見られる。

カンボジアのチャム族は漁業従事者が多いため、
水辺近くに集落があるのはなるほどである。

バッタンバンの歴史を見れば、
そもそも多くの民族が暮らす町であったことは間違いなく、
領主が変わる度に新たな人々、民族が流入し、
現在のバッタンバンが形成されたと考えられる。

トンレサップから離れたイスラムの村の歴史を調べることで、
新たなバッタンバンの成り立ちを垣間見れることにもなりそうだ。

余裕があれば調べてみたいテーマの1つである。
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カンボジアの工業化と農業の今後

カンボジアは農業国として知られている。
国民の7~8割が農家という統計によって、
これが説明されることが多い。

他方、近年目覚ましい成長を遂げているのは工業である。
以前工場と言えば縫製が主であったが、
最近は多様化が進んでおり、
SEZには日系企業の進出も目立ってきている。

今後のカンボジアの農業と工業は、
どのような形で発展していくのであろうか。

産業人口を見てみれば、
農業従事者は労働人口の半数を割ったというのが最新の統計(ADB)である。
労働人口のうち農業に従事するものは2007年に58%であったが、
2013年には48%、
工業については逆に15%から20%に増加している。
(労働人口自体は同期間に680万人から800万人に増加。)

最近の報道によれば、
現在カンボジア国内約1,500の工場において、
約90万人が雇用されており、
2016年上四半期12,000の雇用が生まれたそうだ。

数年前までは工場と言えばほぼイコールで縫製工場を指していたが、
最近は機械や加工食品等の工場も増えて来ている。

ポイペトで進められる2つの日系SEZへは、
タイの工場が移転する形での進出が進むと考えられており、
機械系の工場が主となるであろう。

こうした統計や業界の動きからは、
更なる工業化が予想される一方、
農業分野では明るい材料が少ないように見受けられる。
一時はビジネスチャンスとして見られていた農業だが、
上記のような状況からすれば、
単なる斜陽産業という見方も出来るのかもしれない。

これまでのアジア各国の経済成長は、
農村の余剰労働力を都市部の工業が吸収する形で進められてきたが、
カンボジアの農村の余剰労働力はある程度までタイに吸収されてしまっており、
機械化によって余剰労働力が生まれたのではなく、
人手不足を補うために機械化が進んだというのが私見である。

国内における工場での働き口が増えれば、
国外に出稼ぎに出ていた者が、
出戻りする形で国内の工場へ移るということも考えられようか。

引き続き注目していきたいテーマである。

 

Gloria Jean's Coffee

Pizza Company等のチェーン店の出店については以前も書いたが、
プノンペンのカフェブームに遅れること数年、
ついに大手カフェチェーンがバッタンバンにオープンした。

Gloria Jean's Coffeeである。

Gloria Jeans

場所は一等地と言ってもよい中心地。
サンカエ川沿い、川に架かる3つの橋のうち真ん中の橋のたもと、
川を隔てClassy Hotelの反対側である。

バッタンバンでこうした店を見つけるとつい気分が上がるのだが、
すぐに「どこにでもある町になってしまうのか?」という問も生まれてくる。

カフェでwifiを使いながら、
友だちとキャッキャする若者を眺めつつ、
「よし、個人商店のカフェを応援しよう。」という決意を固めるのであった。

 

カンボジアにおける明号作戦

引き続き、カンボジアにおける日本の軍事活動について。

1945年3月9日から5月15日にかけて実行された明号作戦(仏印におけるフランス軍の掃討作戦)のうち、
カンボジアにおける活動について、
インターネット上の情報を基にまとめてみたい。

明号作戦実施前、
南部仏印への進駐を進めていた日本軍であるが、
その後もフランス軍の駐留は継続されており、
両者が併存する状態が続いていた。
1945年になり日本軍はフランス軍の掃討活動を実施するに至った。

明号作戦へ参加したのは、
第38軍、第一南遣艦隊。
前者のうち第2師団(師団長: 馬奈木敬信中将)がカンボジアにおける作戦を実施、
特に歩兵第29連隊(連隊長:三宅犍三郎大佐)が活動の中心となった。

第2師団、歩兵第29連隊共に仙台にて編成され、
第29連隊は後に会津若松へ移動している。
本作戦へ参加した兵には東北出身者も多かったと想像される。

第2師団、歩兵第29連隊は、
1945年3月7日までに以下のような配置を行った。

ストゥントレン: 歩兵第29連隊本部、第29連隊第3大隊(大隊長: 藤木隆太郎大尉)
プノンペン: 第2師団司令部、歩兵第29連隊速射砲中隊主力、捜索第2連隊(連隊長:原好三大佐)、
 独立歩兵第428大隊(大隊長: 柴田一大佐)、野砲兵第2連隊(連隊長: 石崎益雄大佐)、
 工兵第2連隊主力(連隊長: 高瀬克巳大佐)、輜重兵第2連隊主力(連隊長: 山口英男少佐)
トンレサップ湖南側地区: 歩兵第29連隊第2大隊(大隊長: 原田久則少佐)
サイゴン(ベトナム): 歩兵第29連隊第1大隊(独立混成第70旅団長の指揮下)

トンレサップ湖南側地区とは、
コンポンチュナン、ポーサットからバッタンバンへ続く地域である。

そして、3月9日から以下の攻撃が行われた。

マルタン兵営及び仏印軍旅団司令部: 独立歩兵第428大隊(大隊長: 柴田一大佐)
コンポンチャム(仏軍兵営): 捜索第2連隊(連隊長: 原好三大佐)
ストゥントレン及びクラチェ: 歩兵第29連隊主力(連隊長: 三宅犍三郎大佐)
トンレサップ湖南側地区: 歩兵第29連隊第2大隊(大隊長: 原田久則少佐)
パクセー(ラオス): 歩兵第29連隊主力が歩兵第8連隊第2大隊と協力して遂行

その後、第二期作戦として以下の攻撃が行われた。

コンポンチャム以北: 捜索第2連隊
エレファン山脈の北西: 独立歩兵第428大隊
ストントレンから北上、キナ及びハットサイクからパクセー、パクソン、サラバン(いずれもラオス): 歩兵第29連隊の一部
ポロべン高原(ラオス): 歩兵第29連隊主力
スヌール、ローランド: 歩兵第29連隊第3大隊(大隊長: 藤木隆太郎大尉)
北部仏印((第21師団が担当)との隣接地区: 歩兵第29連隊主力

スヌールはクラチェ州にある町だが、
ローランドがどこを指しているのかは不明。

明号作戦の後も、第2師団がカンボジア、コーチシナ、南部アンナンの治安維持を行い、
以下のような配置が行われた。

ビエンホア以東の地区: 歩兵第29連隊
トンレサップ湖南側地区: 歩兵第29連隊第2大隊
シェムリアップ、コンポントム、コンポンチャム、クラチェを含むトンレサップ湖以北メコン河流域の地域: 捜索第2連隊
タイニン(ベトナム): 輜重兵第2連隊
メコン河以南カマウ地区(ベトナム): 衛生隊
ロクニン(ベトナム): 工兵第2連隊
サイゴン(ベトナム): 野砲兵第2連隊、第2師団司令部

1945年8月15日、
これらの軍隊はそれぞれの進駐先で終戦を迎えたようだ。

防衛庁防衛研修所戦史室「シッタン・明号作戦―ビルマ戦線の崩壊と泰・仏印の防衛」が、
これらの情報の基となっているようだ。
機会があればこれを入手して読んでみたい。

 

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プロフィール

バッタンバン長

Author:バッタンバン長
カンボジア王国バッタンバン在住、バッタンバン長です。
バッタンバンを中心に、開発援助業務、大学講師、社会調査、日系企業進出・投資のお手伝い等をやっております。
お問い合わせ等は、下のメールフォームからお願いします。

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