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バッタンバンで晴読雨耕

バッタンバンを中心としたカンボジア北西部の情報ブログ-大学教育、地雷、農業、開発、投資に関する話題から ホテル、レストラン情報まで

 

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2015年のまとめ

雨季も終わり涼しくなってきたなあと思えば年末である。
過ごしやすい年末の夜に、
一年を振り返っておこう。

1.エルニーニョ現象の影響
来年にも影響が継続するとも言われるエルニーニョ。
雨季になってもなかなか降らない雨に、
種まきをやり直す稲作農家も多かったようだ。
最終的には米の収穫量は300万トンを超えたが、
種まきにかかったコストを考えると、
稲作農家の利益は心配される状況である。

2.サービス業の多様化
バッタンバンにおいてもチェーン店の出店が目立ち、
ネットビジネスやマイクロファイナンス・金融の新サービスも登場。
稲作・キャッサバに代表される農業、
縫製業から多様化の進む製造業に加え、
サービス業の多様化が進みつつあることを感じた一年であった。

3.主要政党間の不和
ベトナムとの国境問題に端を発した政党間の問題はいまだに決着を見ていない。
ほんの少し前の蜜月を思わせる両党首の振る舞いが、
やはり上辺のものに過ぎなかったことが証明される格好となっている。
その他、チア・シム上院議長の御逝去や、
それに続くジュニア世代の躍進など、
話題に事欠かない2015年の国内政治であった。

4.不動産ビジネスの隆盛
勢いを増す中華系投資家の進出に加え、
慎重さで知られる日本人投資家の進出も印象的であった不動産ビジネス。
首都圏では大型のコンドミニア開発が次々に発表され、
地方においても地味ながらも着実に不動産価格が上昇して来ている。
バッタンバンでも複数のボレイ開発が進められており、
リーマンショック前以上の勢いが感じられている。

5.ポイペト経済の発展
北西部で言えば、
やはりポイペトの発展が印象的な一年であった。
様々な噂が現実のものとなり、
現在日系2社がSEZ開発を進める段階となっている。
先日もタイで両国の首脳会談が開かれ、
2つの国境ポイントと鉄道ルートの開設が確認されており、
日系も多いタイの工業地区との距離を武器に、
今後カンボジア随一の工業地帯になるのではという期待も生まれている。

6.ASEAN経済統合への不安
ポイペトの経済発展に見られるとおり、
ASEAN経済統合に向けて動きが出つつも、
国境エリアの基本構造はこれまでと変わっておらず、
一市民の立場からすれば、
何が経済統合なのか分からないという印象は今年も変わらないままであった。
年が明けてすぐに何かが動くこともないであろうが、
企業の進出に合わせ状況が好転することを願いたい。

7.サッカー日カ戦の実現
個人的な趣味もあるが、
これも忘れられない今年の出来事である。
バッタンバンでテレビ観戦した日本での試合。
そして、プノンペンで実際に観戦した試合。
いずれも試合内容ではなく、
実際に試合が行われるという現実に感動を覚えたように思う。

そんなこんなで、
今年も無事に一年が終えられました。
皆様、よいお年を。
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国境沿いの靴工場

知り合いに紹介されたタイ国境にある靴の工場。
元々はタピオカ工場であったものが、
紆余曲折を経て靴工場になったそうだ。

靴工場1

工員数は聞きそびれたが、
付近住民にとっては安定した現金収入を得る場所とのこと。
キャッサバ畑しかない土地故、
当然の話であろう。

工場に併設するお店では、
ここで作られた靴が3ドル程(100バーツ)で売られている。
自社ブランド商品として市販されている商品だから、
特に問題もないものと思われる。

靴工場2

先のカムリエン郡の状況からも、
バッタンバンにも工業化の波が少しずつ押し寄せて来ている印象も受ける。
農村部により確実に現金収入が得られる選択肢が生まれるのは、
近隣住民にとってはよい話だが、
農業への影響はどうなのだろう。

農業と工業の発展性については、
別途考えてみたいテーマである。

 

マイクロ保険

カンボジアのマイクロファイナンスには、
大きく分けて預金とローンという2つのサービスしか存在していなかったが、
現在はこれにマイクロ保険が加わっている。

カンボジア初のマイクロ保険会社であるPKMIでは、
多様なニーズに応えるため、
様々なサービスを提供しており、
カスタマイズサービスも可能だそうだ。

現在、マイクロファイナンス機関であるVision Fundでは、
同行の定期預金の利用者を対象に、
PKMIと連動した無料保険サービスを提供するプロモーションを実施中。
3,000米ドル~10,000米ドル、
10,000米ドル以上という2つの預金額に応じ、
異なる保険サービスが受けられるようになっている。
これを機に保険の利用者が増えることも予想される。

PrudentialやManualifeといった大手の進出もあり、
近年、発展著しい保険業界だが、
今後は低所得層へもそのサービスを広げていくのかもしれない。

将来を憂うことのない前向きなカンボジアの方々が保険とは、
ある意味、天と地がひっくり返される思いだ。
経済成長、社会発展の力、
恐るべしである。

金融機関には、
金融についての市民教育についても力を入れるよう期待したい。

 

Financial Literacy

カンボジア人のファイナンスに関する知識に関する記事をPhnom Penh Postで見かけた。

格付け会社のStandard & Poor'sがスポンサーとなり、
アメリカのジョージワシントン大学が実施した調査に関する記事で、
銀行など金融機関の急成長とは裏腹に、
カンボジアの人々の金融知識は乏しいままといった内容である。
より具体的には、
金融に関する最低限の知識を有している人は18%のみとのこと。

調査結果はFinancial Literacy Around the Worldとしてまとめられている。

記事の内容については、
まあこんなものだろうとレポートを読んでみると、
我が国日本も43%というお寒い結果である

同レポートには調査に用いられた4つの設問も掲載されているが、
確かに最低限の知識といってよい内容である。

調査対象の140国のうち、
最も高い数値を出したのがノルウェーとスウェーデンで71%、
イスラエルが68%、
英国が67%、
オランダが66%と続き、
最低はイエメンの13%である。

日本の43%前後にいる顔ぶれを見てみると、
クウェート、レバノン、マルタ、スロベニアが44%、
ポーランド、南アフリカが42%で並んでいる。
(43%は日本のみ。)
カンボジアの18%前後には、
キリギスの19%
ネパールの18%、
タジキスタンが17%で続いている。

金融に対する知識がなければ、
それをうまく使えないのは当たり前のこと。
マイクロファイナンスの普及により金融へのアクセスは広がったが、
これがうまく利用されていないというのは十分あり得る話だ。

なんとも考えさせられることの多い記事であった。

 

カムリエン国境ゲート

先日、久しぶりにカムリエン郡の国境を訪れた。
ここは州内唯一の国境ゲートである。

ポイペトに比べれば少ないが、
パイリンと同様、またはそれ以上の人通りであった。

カムリエン国境1

こうした正式な国境ゲートの他、
主にカンボジア人労働者が通るためのゲートも存在しているが、
我々がパスポートを持って行っても通ることは出来ない。
国境ゲートの数が増えれば、
人・モノを動きがもっと活発になるのだろうか。
(それよりも最も大きな国境ゲートであるポイペトを整備すべきだろう。)

カムリエン国境2

国境の近くには日系の工場がまた1つ増えていた。
今のカンボジアにはピッタリの労働集約型の工場で、
カンボジアらしい和やかな雰囲気の中にも、
日系らしいピリッとした仕事振り。
マネジメントのご苦労が垣間見れる光景だ。

カムリエン工場

ASEAN経済統合を目の前に、
大きな変化は見られないものの、
小さな動きは出つつある。

目が離せない状況はしばらく続きそうな国境周辺の現状である。

 

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プロフィール

バッタンバン長

Author:バッタンバン長
カンボジア王国バッタンバン在住、バッタンバン長です。
バッタンバンを中心に、開発援助業務、大学講師、社会調査、日系企業進出・投資のお手伝い等をやっております。
お問い合わせ等は、下のメールフォームからお願いします。

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