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バッタンバンで晴読雨耕

バッタンバンを中心としたカンボジア北西部の情報ブログ-大学教育、地雷、農業、開発、投資に関する話題から ホテル、レストラン情報まで

 

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出稼ぎと農村の人手不足

米の収穫期も終わりを迎えつつあるが、
農村の人手不足は予想以上の状況であったようだ。

統計もなく、
正確な状況の把握は不可ながら、
昨年まで以上に人が足りないという声も聞かれている。
昨年8月にタイへの出稼ぎ者が強制的に帰国させられ、
農村に戻ったままの人、
出稼ぎを控えている人もそれなりにいるのではなと思われていただけに、
意外な状況かもしれない。

縫製工場の最低賃金は128ドルまで上がっているが、
出稼ぎと言えばタイという状況に大きな変化はないということだろう。

こうした背景を基に、
大手国際NGOのWorld Visionが出稼ぎについて興味深い調査を実施している。
「The Volnerability Report: Human Trafficking in the Greater Mekong Sub-region」としてまとめられた同調査は、
タイと同国への出稼ぎ者の多いラオス、ミャンマー、カンボジア、ベトナムにおいて、
子ども・若者を対象として実施されたものだ。

これによれば、
ラオス、ミャンマー、カンボジア、ベトナムのうち、
ラオス、カンボジアの子ども、若者のほうが出稼ぎに行く率が高く(約2割)、
国境を跨いでの出稼ぎに行く率も高いという(ラオス83%、カンボジア71%)。
国名は出されていないが、
行き先はタイと考えるのが妥当であろう。

出稼ぎは人身売買の温床になっていると指摘もあるが、
知人による人身売買が起こりうる可能性については、
カンボジア、ミャンマー、カンボジアの子ども・若者の半数以上がそうした認識を持っており、
カンボジアでは66%との結果となっている。
出稼ぎ者が多いだけに、
それなりに情報の伝達は進んできているのかもしれない。
(World Visionのような援助機関の努力もあると思われるが。)

出稼ぎ者が直面する負の経験としては、
危険な仕事(主に建設業)が挙げられ、
自由のない(またはほとんどない)環境に置かれた経験がある者も少なからずいるという。

個人レベルにおいて、
出稼ぎによってトラブルに巻き込まれる可能性があるだけでなく、
国家レベルで考えれば、
農村の人手不足は国内産業育成への足かせになるとも考えられる。

いずれにしても、
何らかの対策が必要とも思われるが、
タイという魅力的な働き先が身近にある現状はいかんともしがたい。
NGO等の援助機関がリスクとして捉える出稼ぎも、
多くの農村住民にとっては大きなチャンスなのである。

ASEANが経済統合へ向けて進む中、
今後こうした動きが加速することは十分予想される。

せいぜい、
出稼ぎ者のパスポートの取得を促し、
危険に関する啓もうを行い、
職場環境の改善の後押しをする位しかできないのだろうか。

悩ましいカンボジア農村の現状である。
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貧困ライン

カンボジアの貧困層とはどれ程いるのか?
貧困ラインとして1日〇ドル以下といったものを耳にすることもあるが、
実際はより細かく規定された様々な指標が存在している。

ADBがまとめた「Cambodia Poverty Analysis 2014」は、
様々な指標を用いた分析を行っており、
カンボジアの貧困を理解するのに非常に役立つ。
最近見た統計の中では一番よくまとまっているものだ。

カンボジアでは、
政府、世界銀行が用いる貧困指標が最も代表的なもので、
いずれの指標を用いた場合でも、
2007~2009年に貧困率が下がっており、
総じて改善傾向にあるとされている。

同報告書には、
PPPベースの1日○ドル以下というデータも収められている。
これによると1.25ドル以下で暮らす人は減って来ているものの、
2ドル以下、3ドル以下となると2009~2011年には増加を示している。
(PPPベースのため実際の金額はそれぞれの数字以下となる。)

政府、世銀、PPP指標のいずれを用いた場合でも、
貧困ライン以下に暮らす人々の多くは農村地帯に暮らしているとされており、
この10年ほどその割合に大きな変化は見られていないそうだ。
貧困ライン以下の人々の約9割が農村部に住むという。

これら3つの指標が、
支出ベースでまとめられているのに対し、
Oxford Poverty and Human Development Initiative (OPHI)という指標は、
教育や衛生も含めたより包括的なものとなっている。
これに基づけば46%が貧困ライン以下となるそうだ。

支出ベースでまとめた指標の問題としては、
借金でまかなわれた消費も含まれてしまう点が挙げられる。
この点については、
ADBの報告書でも考察が行われてはいるが、
明確な統計は示されていない。
借金をして消費をしている世帯も少なからずいると考えられることから、
貧困世帯の実像はより複雑なものであるはずだ。

カンボジアは貧困のイメージがいまだに強いが、
その実情を理解している人はそれほど多くないように思われる。
ADBの報告書は、
ウェブサイトよりダウンロードができるので興味のある方には一読をオススメしたい。

 

チンチョ(ヤモリ)の孵化

本棚の陰で見つけた卵。
一瞬何だろうと思ったが、
やはりチンチョ(ヤモリ)の卵だ。

よく観察をしてみると、
もうすぐ生まれそうなのか、
表面が少し盛り上がっていた。

Yamori Egg

場所を移して観察しようよした際、
2つのうち1つの卵の殻を割ってしまったようだ。
大丈夫だろうかと見ていると、
割れた卵のほうがびく、びくっと動き出した。
あわててビデオカメラを設置する。

何度か震えるような動きをしながら、
少しずつ殻が外側に向かって割れ始めた。
赤ちゃんが生まれるまでに要した時間は約2時間。



虫を捕食する場面は何度も目にしてきたが、
孵化を目にするとは運がいい。
カンボジアの人に言わせると、
通常天井等にいるヤモリが自分の体に落ちてくるといい事があるそうだ。
孵化はもっとレアだから、
きっといい事があるに違いない。

大金を手にすることにでもなれば、
チンチョ寺でも建ててやらねばなるまい。

追記: 次の朝、庭の水溜りで死んでいるチンチョを見つけた。
残念ながら、生き延びることが出来なかったようだ。
合掌。

 

Khmer Phone

気が付けば、
スマートフォンも使えない程、
デジタル化の波に乗り遅れてしまっている。

世の中にどんな携帯電話が出回っているかなどは無知もいいところ。
iphoneも6まで出ている今となっては、
今更その良さについて聞くのも面倒だし、
聞かれるほうも面倒だろう。

そんな調子のため、
携帯ショップに行くこともほとんどないが、
3年モノの古い携帯の修理に立ち寄った携帯電話屋さんで、
Khmer Phoneなる携帯電話を勧められた。
こちらは40ドル程度の商品だそうだ。

Khmer Phone 1

マニアにはたまらないレア感はあるが、
チープ感もあり実用性、耐久性という点で疑問が残る。

Khmer Phoneの名から、
カンボジア製かと思えば香港製らしい。

Khmer Phone 2

欲しいような欲しくないような、
なんとも言えない感じ。
スマートフォンではなくクメールフォン。
そんなマニアにはオススメでしょう。

個人的には3年モノの携帯電話は無事に直ったので、
スマートもクメールもお預けです。

 

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プロフィール

バッタンバン長

Author:バッタンバン長
カンボジア王国バッタンバン在住、バッタンバン長です。
バッタンバンを中心に、開発援助業務、大学講師、社会調査、日系企業進出・投資のお手伝い等をやっております。
お問い合わせ等は、下のメールフォームからお願いします。

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