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バッタンバンで晴読雨耕

バッタンバンを中心としたカンボジア北西部の情報ブログ-大学教育、地雷、農業、開発、投資に関する話題から ホテル、レストラン情報まで

 

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2014年のまとめ

年末ということで、
2014年を振り返ってまとめておこう。
もちろん、独断と偏見で。

1.与野党の和解
先日書いたばかりだが、
これによってガッカリした人は少なからずいるよう。
個人的には、
組閣に必要な議員数が2/3だったときにもデッドロックが起こっていたから、
落ち着くところにやっぱり落ち着いたという感想である。

2.邦人ビジネスの多様化
飲食が中心であったのに対し、
その他のサービス業も増えてきた印象だ。
製造業が増えるにつれサービス業が増えるのが一般的と思われるが、
カンボジアはサービス業が先行しているのかもしれない。
多様化と合わせ問題も増加しているようなので、
これから進出される方たちには尚一層注意して頂きたいところである。

3.縫製業最低賃金の上昇
組合と政府間の協議により、
2015年より最低賃金が128ドルに引き上げられることとなった。
縫製業界以外には直接関係のない決定ではあるが、
3割近い賃上げは他業界への間接的な影響も想像される。
2018年までに160ドルへの賃上げをする提案も出されており、
今後の動きにも注目である。

4.ASEAN経済統合へ向けての動き(のなさ)
来年に予定される統合を前にしながら、
目立った動きが起きていない。
勿論、政府間における協議は行われているが、
市民レベルでの視点で言えば動きは皆無と言ってよかろう。
タイ国境におけるヒトの動きについても、
大きな改善は見られていない。

5.農業の停滞
前にも書いているが、
伸びそうで伸びないのがカンボジアの農業である。
今年は洪水はなかったが、
逆に稲作では日照りの影響も出た模様。
天候ばかりはどうしようもないところだが、
人事を尽くせる部分は少なくないはずである。

来年はよりよい年になりますように。
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SINGER Mega

なんとなく唐突な気がしたSINGER Megaのオープン。
場所はBTB Mallの入り口。

Singer Mega 1

ミシンメーカーとして有名なあのSINGERは、
スリランカでは家電、家具を主に扱う小売り業の大手なのだそう。
タイでも店舗展開をしているとか。

カンボジア進出の第一歩は、
首都プノンペン、観光都市シェムリアップでもなく、
バッタンバンというのは驚きである。
年明けにはバンティアイミアンチェイ、
3月にはシェムリアップにもお店を出す計画とのこと。

店内にはSINGER社製の家電、家具の他、
他社の白物家電、パソコン、携帯電話、キッチン、美容家電等も揃えている。

SINGERの家電は珍しく、
マニア心がくすぐられる。
ミシンといった「らしい」ものから、
ガソリンスタンド用の給油機まで取り揃えているのもおもしろい。

Singer Mega 2

家具類は自社製品のみだが、
こちらのほうが家電より強みがありそうだ。

カンボジアで手に入る家具は、
中国製の繊維板モノばかりだが、
ここはラバーウッドを使用したシンプルなものが主。
カンボジア製のゴツイ木製家具はちょっとという方には、
よい選択肢となるかもしれない。
市内のみ配送と組立もやってくれるとのこと。

(追記)バンティアイミアンチェイ店、シェムリアップ店のオープン日は、例によって揺らぎがあるよう。
それ以外の州でも展開する計画はあるとのこと。
購入した鏡台は十分自分でも組み立てが出来るモノで、
カンボジアでこの値段で、このクオリティであれば十分というような内容でした。

(追記2)2015年3月末現在、バンティアイミアンチェイに1店舗がオープン。
同店店員によれば、次のオープンはコンポンチュナンとのこと。

 

世論調査から見るカンボジア

2013年の選挙における与党人民党の勝利。
その後の野党救国党による国会のボイコット。
そして、今年7月の両者の和解。

ずいぶんと色々動きがあったようにも思われるが、
何かが変わったのかと言われると、
何も変わっていないようにも思われる。
特に、地方都市ではそんな空気が強い。

参考のため世論調査の結果を見てみると、
国民の間で落胆に近い感覚が広がっていることがうかがえる。
Phnom Penh Postは、
Asia Foundationが今年実施した世論調査の概要を以下のような見出しで伝えている。
「Most see Kingdom on wrong path: poll」
(多くの国民が国が悪い方向へ進んでいると感じている、2014年12月16日)

IRI(International Republican Institute)が毎年のように実施している世論調査の結果は、
もう少しマシなものだが、
これまでの流れからするとやはり現政権にとっては厳しい内容だ。
これによれば、
55%の国民が国がよい方向へ進んでいると感じているのに対し、
43%が悪い方向へ進んでいると感じている。
2007年から2013年1月までに実施された同様の調査においては、
前者が71~82%、後者が17~29%であったことから、
2013年の選挙後、国民の意識が悪化したことを示している。

選挙の結果生まれたものが、
国民の間における落胆だけでは悲しすぎるというもの。
(これも期待の裏返しと捉えれば、
まだ我が国よりもマシかもしれないが。)

いずれに調査においても、
国が悪い方向へ進んでいると感じる理由として、
汚職の問題が一番に上げられているが、
昨年の選挙によって汚職がひどくなった訳でもなく、
これを額面どおり受け取る必要はなかろう。
(以前のIRIの調査においても汚職が問題という回答が一番であった。)
やはり、選挙前に生まれた不思議な高揚感が、
失望、落胆に変わったということか。

負の感情をバネに大きな変化を。
カンボジアは今そんな岐路にあるのかもしれない。

 

Cafe Jireh

あくまでカフェだが、
意外と韓国料理もイケるCafe Jireh。

店はキリスト教の布教活動の一環としてやられているようだが、
カフェはあくまでカフェに徹しており、
フツーのお客さんもウェルカム。
値段も抑えめでありがたい。

Cafe Jireh

カフェということで、
メニューはビビンバや麺類、サンドイッチ等おひとり様向けが主。
韓国料理しか食べたことはないが、
いずれも結構なボリューム。
甘党にはケーキやthe blue pumpkinのアイスクリームもよさそうだ。

料理が出てくるまで若干時間がかかるが、
そこはスローフードと割り切ろう。
値段と味を考えれば文句は言えないはず。

場所はSt. 3、
プサー・ナから南へ徒歩数分のところ

2015年、川沿いへ移転済。
町中心の橋からサンカエ川沿いに南へ少し行ったところ、
Jireh Pharmacyの2階。

Jireh Cafe New

 

ナイトマーケット

先々月当たりから開始されたナイトマーケット。
前からがあったのはこのことだったのだろうか。

BTB Night Market1

昼のテント群はどことなくシャレていたので期待をしてみたものの、
夜は夜で取り立ててコレというものもない衣類とアクセサリーでムムム。
噴水を挟んで反対側には飲食系の屋台。

飲食の屋台村なら昔からあるので(しかも川沿い)、
どう差別化を図るのかが一番の問いだが、
こちらは結構英語も通じる店が多いよう。
外国人旅行者が多いのがその理由だろう。

BTB Night Market2

知り合いの店も出ていたので、
個人的な理由でこちらをオススメしておきます。

場所はプサー・ナの川沿い。
タコスの屋台も出ています。
この辺りでポンティアコーン食べながらビールで明日に備えましょう。

 

書籍 「なぜ貧しい国はなくならないのか」

なぜ貧しい国はなくならないのか 正しい開発戦略を考えるなぜ貧しい国はなくならないのか 正しい開発戦略を考える
(2014/03/20)
大塚 啓二郎

商品詳細を見る


はじがきには、
「開発経済学の研究の世界と開発援助の世界との架け橋になること」(P. 5)が
筆者の願いとある。

ややもすればクリシェで終わりそうな言葉だが、
開発経済に関する単なる解説ではなく、
研究と基に具体的な政策や行動のための提言に焦点が置かれており、
その言葉に見合った内容と言っていいであろう。

様々な定義が可能であろう開発経済学についても、
「貧しい開発途上国の貧困削減に貢献する戦略を研究する学問分野」(P. 12)と
頼もしく、また明確な言葉が綴られる。
開発援助に関する最近の議論もカバーされており、
それらを踏まえて何をしようか、すべきかと考えている読者層にはうってつけの一冊ではなかろうか。

本書は以下の3部から成る。
第I部 何が問題なのか?
第II部 何が起こっているのか?
第III部 してはいけないこと、しなくてはいけないこと

問題を定義し(第I部)、
問題を分析し(第II部)、
その解決策を示す(第III部)という構成は非常にロジカルで分かり易い。
世界の貧困という大きく複雑なテーマを
これだけ簡潔にまとめられる知識と技量は素晴らしい。

第III部は更に、
途上国がしてはいけないこと(第6章)、
途上国が「豊か」になるためにすべきこと(第7章)、
世界がもっと真剣に取り組むべきこと(第8章)
に分けられる。
いずれも具体的な項目について、
具体的な説明が並んでおり、
専門的な予備知識がなくとも十分理解できる話ばかりだ。

途上国がすべきではないことの中には、
最低賃金制度も含まれているのが若干の驚きだろうか。
(高い最低賃金によって産業が衰退することは理解できるが、
制度そのものを設置すべきではないとも読み取れる。
制度そのものがいけないという意味であれば、
議論の余地はあるようにも思われる。)

途上国がすべきことは、
農業と製造業の発展戦略というで示されている。
特定の国を対象とした話ではないため一般論となるが、
こちらはすでに多くの援助機関が実践していることに近い、或は等しい内容だ。
大塚の見方に従えば、
開発援助業界が進んでいる方向は概ね正しいと言えるだろう。

開発経済学の研究者は、
「①農業や産業の長期的発展プロセスを実証的に究明し、
②その理論家に努めるとともに、
③実験可能な重大な事柄については、その真の重要性を数量的に評価するようにすべきである。」(P. 227)
としている。
実践者、研究者それぞれに向けての提言があるのが本書の特徴の1つである。

本書の最終章のテーマは地球環境の保護。
貧困の削減と合わせて解決されるべき問題として、
世界がもっと真剣に取り組むべきこととしてまとめられている。

開発・発展ありきという開発経済学というものには違和感を感じるが、
本書のような貧困削減のための学問という位置づけは、
個人的には非常に受け入れやすいものだ。
それ程ラジカルな提言もないために、
目から鱗という訳ではないが、
開発に関わる人間にとってのよいロードマップが手に入った思いである。

 

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プロフィール

バッタンバン長

Author:バッタンバン長
カンボジア王国バッタンバン在住、バッタンバン長です。
バッタンバンを中心に、開発援助業務、大学講師、社会調査、日系企業進出・投資のお手伝い等をやっております。
お問い合わせ等は、下のメールフォームからお願いします。

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