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バッタンバンで晴読雨耕

バッタンバンを中心としたカンボジア北西部の情報ブログ-大学教育、地雷、農業、開発、投資に関する話題から ホテル、レストラン情報まで

 

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農業センサス2013

カンボジアの農業センサス(速報版)が、
National Institute of Statisticsのウェブからダウンロードできる。

速報版のため、
ザックリした情報ながら、
農業社会カンボジアの全体像を掴むにはもってこいの内容。

このセンサスで重要と思われるのは、
農家というものを明確に定義した点。
この定義に基づけば、
カンボジアの総世帯数約260万世帯中、
農家世帯数は約220万世帯になるそうだ。

プノンペンの開発ブームだけを見ていると
ついつい忘れてしまいそうだが、
やはりカンボジアの人々にとって、
農業がとても重要な産業であることが分かる。

その他、
農家当たりの農地面積、
灌漑、家畜、農家の構成等の統計もカバーされているが、
速報版のためか、
若干?と思われるデータも含まれている。

その1つは、
プノンペンの土地の90%以上が農地となっている点だ。

これは農家の居住地をベースにデータを分類したためで、
例えば、コンポンチャム州に10haの田畑を有し、
プノンペンに住む農家の場合、
この土地はプノンペンの農地として処理されてしまっているそうだ。

プノンペン市内の農地等はたかが知れているのだから、
プノンペン市民がどれだけ他州に不動産を持っているのかを示す統計とも読める。
(ただし、センサスがカバーしたのはプノンペン市内旧7区のうち5区のみ。)

最終版を楽しみに待つことにしよう。
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農機の研修

バッタンバン大学職員を対象とした
農機整備の講習会が開催された。

今回の講習会にはネットオフ社にご協力を頂き、
同社の技術者2名の派遣が実現。
講習会には近隣の技術学校の職員も招待され、
合計20名ほどの講習会となった。

農機に馴染みのない参加者も少なくなかったため、
初歩的なメンテナンスからとい内容となったが、
そこも踏まえた丁寧なご指導を頂いた。

Agri machine training

今回の講習会は、
大学が所有する農機の適切な整備が行えるようにするというのが一番の目的だが、
今後大学で行う農機の授業の準備としても、
非常に有意義なものとなった。

カンボジアには農機の構造や整備を教える教科書が存在していないため、
授業を実際に行うには多くの準備が必要となる。

将来的には、
本格的な機械工学が学べるようになるのが理想だ。

道のりは長そうだが、
地道な活動を続けていこうと思う。

 

モリンガティー

モリンガ100%で出来たモリンガティーを見つけた。

Moringa Tea

パックに入って使い勝手がいいのがありがたい。
普通のお茶とは違った独特の味わいがある。

丁度体調を崩していたタイミングで、
サプリメント的にも飲ませてもらっている。

お湯を入れた後、
パックがプカプカ浮いてしまうのがたまに傷だが、
そこは大目に見ることにしよう。
パッケージにもあるとおり、
パックを破って丸ごと食すのもアリである。

オススメです。

 

書籍 「共感の時代へ」

共感の時代へ―動物行動学が教えてくれること共感の時代へ―動物行動学が教えてくれること
(2010/04/22)
フランス・ドゥ・ヴァール

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ドゥ・ヴァールの本について2冊続けて書くのもどうかと思ったが、
やはり書いておこう。
それだけおもしろい。

前作まではサルや類人猿に関するものであったが、
本書は動物行動学者、霊長類の研究者が書いた社会論と言ってよい。
生物学から派生してきた
社会ダーウィン主義(社会進歩主義)における適者生存、
「利己的な遺伝子というメタファー」(P. 62)がもらたした過度な競争社会に対抗する思想
とまで呼ぶのは言い過ぎだろうか。

ヨーロッパ出身のアメリカ移民として、
アメリカの実力主義を評価しつつも、
貧しい者が排除されるような競争の在り方には疑問を呈する。

ヨーロッパとアメリカの比較もおもしろいが、
比較はヨーロッパとアメリカだけではない。
日本を含めたアジア圏にも言及した以下などもおもしろい。

動物の感情について語りたがらないのは、最終的には、科学よりも宗教に原因があると思う。ただし、あらゆる宗教ではなく、私たちに似た動物とは隔絶した環境で誕生した宗教に限る。サルや類人猿がいたるところにいる熱帯雨林の文化では、人間を自然の外に置くような宗教は生まれたためしがない。同様に、インドや中国、日本など、原産の霊長類に囲まれた東洋では、宗教は人間と他の動物との間に明確な線を引かない。輪廻はさまざまなかたちで起き、人間が魚になることもあれば、魚が神になることもある。ハヌマーンのようなサルの神も広くみられる。ユダヤ教・キリスト教信仰だけが、人間を台座の上に祭り上げ、魂を持つ唯一の種と見なす。砂漠の遊牧民がどのようにしてこの見方にたどり着いたかは、想像に難くない。自分に似た生き物がいない以上、私たちは無類の存在だという考えは、ごく自然に生まれたのだろう。彼らは自らを、神の姿に似せて創られた、地上でただ一つの知的生き物と見なした。今日でも私たちは固くそう信じているので、他の知的生命体を探すのに、強力な双眼鏡をはるかかなたの星雲に向ける。(P. 290)

ややもすれば対立関係に置かれる「利己的な遺伝子」を著したドーキンスが
無神論者であることを考えると、
両者の差異はそれほど大きくないようにも思われる。
(実際、本書でドーキンスと直接会ったときの友好的なエピソードも紹介されている。)

ドゥ・ヴァールが本書で主張する点は、
題名のとおり、競争による社会ではなく、
共感による社会を目指そうというものだ。
(アメリカの実力主義を認めているように、
競争そのものを否定しているという訳ではない。)
ヒトには他の霊長類同様、公正さや思いやりといった道徳を元来備え持った生き物であり、
動物行動学的に言えば、根拠のある主張だという。

自然淘汰が生み出した特性は、豊かで多様で、一般的に思われているよりはるかに楽観を促しやすい社会的傾向を含んでいる。それどころか、私は生物学的特質が人間にとって最大の希望と言って憚らない。私たちの社会の思いやりの深さが政治や文化、あるいは宗教の気まぐれ次第という考え方にはぞっとするばかりだ。
イデオロギーは生まれてはまた消えていくが、人間の本性は不変なのだ。(P. 70)

ヒトには道徳だけでなく、
残酷な側面があることをドゥ・ヴァールも否定はしていない。
「人間はいわば、正反対の性質を兼ね備えたサルだ。
一方で、優しくてセックス好きのボノボのような面を持っている。
・・・その一方で、私たちの種は、残忍で傲慢なチンパンジーのような面も持っている。」(P. 287)

重要なのは、
血縁関係を基とする「仲間意識の及ぶ範囲を広げ」ることだと、ドゥ・ヴァールは言う。
「今日、狭い地球でこれほど多くの異なる集団がいっしょに暮している中で
私たちが抱える最大の問題は、
自分の国や集団や宗教に対する過剰な忠誠心だ。」(P. 286)
「「よその人たち」への共感は、
石油以上に世界で不足している唯一のものだ。」(P. 287)

動物行動学者にここまでまっとうな社会論を論じられてしまうと、
哲学者、社会学者の立場がなさそうだが、
その仲間意識の基礎となりうるモノ、仕組みを考え、創り出していくことは、
現代を生きる我々全てにとって重要な課題となるのだろう。

ASEANのような超国家的な枠組み、
市民社会の成熟と社会間の連帯、
宗教間の融和的な関係作り・・・。
すでに様々な試みが進んでいるのも事実だが、
既存の枠を超えることはまだまだ難しそうだ。

他に考えうる試み、枠組みはあるだろうか。

 

バッタンバン農業交流会?

先日、バッタンバンの農業に関わる日本人が集まり、
食事をする機会があった。

初対面の方も多く、
その分だけよい交流の場となったように思われる。

以前は農業と言えば援助関係者が主であったが、
最近は実際に事業を行う方、機材メーカーの方、研究者などが増えつつあり、
今回もそんな集まりとなった。
それで集まれるほど人がいるというのが、
バッタンバンの農業が変わり始めた証拠でもあろう。

また立場の違いに関わらず、
一様にカンボジア社会への貢献を考えているところにも、
共感、安心感を覚えた。
社会貢献を声高にいうよりも、
商売だからといって気取らない人にこそ、
そんな気概も感じてしまう。

出張で来られている方も多いため、
月例でとまではいかないが、
またこんな機会が持てれば嬉しい限り。

次回は援助関係者も交え、
より広い枠での会となろうか。

 

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プロフィール

バッタンバン長

Author:バッタンバン長
カンボジア王国バッタンバン在住、バッタンバン長です。
バッタンバンを中心に、開発援助業務、大学講師、社会調査、日系企業進出・投資のお手伝い等をやっております。
お問い合わせ等は、下のメールフォームからお願いします。

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