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バッタンバンで晴読雨耕

バッタンバンを中心としたカンボジア北西部の情報ブログ-大学教育、地雷、農業、開発、投資に関する話題から ホテル、レストラン情報まで

 

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海外出稼ぎ者の人数

新聞報道によれば、
カンボジアから正式な手続きを経て海外へ出稼ぎに出ている人の数は、
2013年6月末現在、約12,000名であるそうだ。
内訳はタイが7,420名、韓国が4,503名など。

年頭の統計が約17,000名であったため、
急激な減少傾向にあるとのこと。

政府の説明は、
国内の雇用環境が改善がこの減少の背景にあるというものだが、
非正規の出稼ぎ者が100万人とも言われている現状では、
この分析がどの程度当たっているかどうかの判断は難しいところ。
非正規の出稼ぎ者が減少傾向にあることも確認されてはいない。

極端に言えば、
正規の出稼ぎ者が減り、
非正規の出稼ぎ者が増えていることもあるのではないだろうか。

今後の状況の動向に注視しよう。
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穀物検査機器の寄贈

日本の測定器メーカーであるケット様より、
農学部で使用される穀物検査機器の寄贈して頂いた。

UBB-Kett2.jpg

あわせて、機器の使用に係る研修も実施、
大学職員の能力向上に大きな貢献を頂いた。

UBB-Kett1.jpg

米の輸出増を目指すカンボジアでは、
ここ数年で多くの精米所が建てられているが、
箱や機材は揃っても、
それを使いこなせる正確な知識を持った人材が不足しているのが現状。

検査機器の使用法や
それを通じた作物の品質向上に貢献できる人材の育成は、
大学にとって、国にとっても重要な課題である。

これら機材は授業で使われる他、
様々な調査研究にも使用される予定。

 

Kannika Farm

バッタンバンの農業カテゴリーだが、
所在地はカンダール州にあるKannika Farm。

水耕栽培グッズを扱う趣味のお店とでも呼ぶのがいいだろうか。
水耕栽培未経験者も色々学ぶことができる楽しいお店だ。

Kannika Farm

お店が取り扱う商品の多くはタイで買い付されているが、
写真にあるPVCパイプを使ったキットは店が独自に製作したモノ。

こうした取り組みは、
カンボジアの新たな可能性を探るもので、
非常に興味深い。

研究機関での調査・研究も頑張らねばならないところだ。

 

カンボジアビジネスの始め方

タイトルにカンボジアビジネスの始め方などと書いてしまったが、
王道のアプローチについてはJETROカンボジア投資ガイドブックを参照して頂くとして、
ここでは注意点を書いておこうと思う。


1.門戸の広さ
商売であっても、NGO活動であっても、
カンボジアで事業を始めることはそれほど難しくない。
物価も安く、英語も比較的よく通じる上、人懐っこい人々がいる。
いいことづくしのようだが、
その門戸の広さ、入り易さの分だけ、
安易な、又は無茶な事業展開を行い、深みにはまってしまう例も少なくない。

所詮は不慣れな外国、それも途上国と呼ばれる場所なのだ。
特に、専門外、未経験の業種であれば、
自国でも難しいのだから、
外国でも難しいのはむしろ当たり前の話である。


2.ブローカーの多さ
東南アジアならではかもしれないが、
何かにつけブローカーがいる点も注意が必要だ。
コンサルを名乗っていても、
ただのブローカー(仲介屋さん)ということもあり得る。

ブローカー自体が悪い訳ではない。
外国人が正面突破で物事を進められないときもあるだろうし、
モチはモチ屋ということもあるはず。
しかし、
彼らに言われるがままに物事を進め、
取り返しのつかない状況にもなってしまってはあとの祭である。


3.錯綜する情報
カンボジアに関する情報もあちこちで手に入るようになったが、
その分、正しい情報を得ることが難しくなったようにも思われる。

投資詐欺の舞台になるなど甘い言葉、うまい話が増えた分だけ、
厳しい眼での観察、細かい調査・検討が重要である。


4.政府の〇〇との繋がり
政府の〇〇と繋がりをというのはよく聞く話。
どの国の政府であっても、
投資しやすい環境整備はやれども、
一企業の営利活動を後押しするはずはない。
(あるとすればそれなりの理由があるはず。)

汚職は周知の事実なのだから、
その点も注意である。


チャンスだと言われ始めてから数年経ち、
日系企業の数もだいぶ増えてきたカンボジア。
プノンペンの街並みも整備が進み、
初めてそこを訪れる人は、
車やバイクの波、スマホを自在に操る若者の姿、立ち並ぶ商店・レストランに勢いを感じるであろう。

しかし、
この数年で、この国の基本的なところが大きく変わったのかと言われれば、
決してそうではないように思う。

投資セミナーやウェブ上に溢れる「成功話」に翻弄されず、
厳しい眼で観ることが重要であろう。

 

コンポンチュナン焼の窯

コンポンチュナン焼の窯場を見せてもらう機会を得た。

場所は市内から少し行った小高い山のふもと。
周りには美しい田園風景が広がる。

窯を見るのは恐らく人生で初めてだが、
テレビなどで見たことがあるかなりしっかりした造り。
耐火レンガは日本からのものだそうだ。

KCN Pottery1

小ぶりな窯は地元産のレンガで造られたもの。

KCN Pottery2

日用品として考えた場合、
大量生産でつくられる中国製、ベトナム製の商品に価格で負けてしまうコンポンチュナン焼。
諸々の生産コストを考えれば、
値下げは難しいのだそうだ。

伝統的な技法を用い、地元で作られるモノが、
遠い国からわざわざ運ばれてくるモノに価格で負けてしまうという現実。
ワレモノであることを考えれば尚更である。

こうした競争には大量生産で応えるしかないのであろうか?

のどかな田園風景を見ながら、
しばし考え込んでしまった。

 

Mekong Express

プノンペン-シェムリアップなどでのバス運行を行うMekong Expressが、
バッタンバン-プノンペンのルートに参入した。

Mekong Express2

プノンペン-シェムリアップ間は日本製のバスでの運行だが、
バッタンバン-プノンペン間はミニバン(10席、Wi-Fiアリ)での運行である。
プノンペン発は7:30と15:30、
バッタンバン発は7:30と15:00。

プノンペン-ポイペト間でも運行が始まっており、こちらは、
プノンペン発が6:20、14:40、23:30、
ポイペト発が8:00、10:00、20:00
となっている。

Mekong Express1

大手ローカル会社による大型バスでの運行に加え、
以前書いたGolden Bayon Express
今回のMekong Expressなどミニバンも増え、
プノンペン-バッタンバン間の交通は徐々に便利になりつつある。

メコンエクスプレスでは、
2013年9月21日まで、
プノンペン-バッタンバン間が12ドル(通常15ドル)、
プノンペン-ポイペト間が16ドル(通常20ドル)のディスカウントを行っているとのこと。

バッタンバンの事務所はSt. No. 3、
プサー・ナ(ナ市場)の少し北。

 

カンボジアの人口増加率

以前、カンボジアの人口増加について書いたが、
Phnom Penh Postに人口調査に関連する記事が出ていた。

10年に一度の国勢調査の谷間に行われる中間人口調査が実施され、
カンボジアの人口は1,468万人まで増加したというものだ。
2008年の国勢調査によれば1,339万人であったから、
5年で129万人の増加である。

この記事によれば、
増加率は若干下がっているものの、
約1.46%/年という数字は東南アジア内でも高く、
隣りのタイで0.5%、ベトナムで1%程度だそうだ。

その他、
都市部の人口割合は19.5%から21.4%に増加、
一般世帯規模は4.7人/世帯から4.6人/世帯に減少とのこと。

14歳以下の人口割合は34%まで減少しており、
少子化傾向を示している。

 

2500リエルショップ

最近、プノンペン市内で2500リエル均一のお店を多く見かけるようになった。

初めて見たのが2年程前だが、
今や至るところに存在している。
少し前のコンビニ出店ブームに続くブームなのであろう。

R2500 Shop

商品のラインナップは店によって違うが、
いずれも日用雑貨を中心とした内容。

激しい競争の結果、
今は2400リエル均一の店まで出てきている。
約4000リエルが1ドルだから、
0.025ドル単位での攻防である。

値下げ競争の結末はどうなるのだろうか。

 

農村における多重債務問題3

マイクロファイナンス(MF)ビジネスの増加に伴い、
多重債務が問題になりつつあると言われている。

一見もっともな指摘であるが、
多重債務の問題がMFによって発生したと考えるのは間違いであろう。
カンボジアにおける多重債務問題は、
高利貸し(IMLs, Informal Money Lenders)の存在を抜きに語ることはできないからだ。

高利貸しは銀行やMFIsが誕生する以前からカンボジアの伝統社会に存在しているもので、
現在でも農村金融の中心的な役割を果たしている。
1つの村に複数の高利貸しがいることも珍しくなく、
MF以前から多重債務の問題は存在していたのである。

MFの誕生によって、
その問題がより複雑になったという考えるのが現実的であろう。

以下は、
調査で出会ったある農村世帯(父、母、子3人)のやりくりである。

3月1日 MFI A社より350ドルの借入
11月19日 高利貸し Xより350ドルを借入
11月20日 MFI A社へ350ドルの返済
12月1日 MFI A社より350ドルの借入(新規ローン)、高利貸し Xへ350ドルの返済

11月19日から12月1日に起きたことは、
まさに自転車操業と呼ぶべきアクロバティックな手法である。
同様のやりくりは複数のMFローン間でも見られるものだ。
(ローンの期間が重複しないことから多重債務と見ないのは間違い。)

ちなみに、
この世帯は13カ月の調査期間中、
上記のMFI1社から計1回、
高利貸し3名から計6回、
友人・知人5名から計6回の借入を行っている。

MFIsが多重債務を防ぐ取り組みをしたところで、
このインフォーマル金融に対しても規制を設けなければあまり意味をなさないはずだが、
現状においては不可能と思われる。

いずれにしても、
多重債務の問題がそれほど容易なものではない点だけは指摘しておきたい。

 

B2B市場

バッタンバンの町を出て、
国道5号線沿いに西に少し行ったところにあるB2B市場。

B2Bというのは、
要は大量購入、大量販売で卸もやるという意味のようだ。
看板ではナイトマーケットということになっているが、
昼間もやっている。

B2B Market1

倉庫のような場所に、
石鹸、洗剤、食器類、衣類、おもちゃ、ビール、ジュースが並び、
箱買いもできる。

B2B Market2

卸をやるだけのことはあり、
値段は他の市場や店よりも若干安めの設定。
町からは少し離れているので、
買いおきできる日用品などをまとめて買うのが効率のいい利用法であろう。

 

カンボジア農村世帯と家計

カンボジアの農村家計を考える上では、
世帯の在り方に注意をしなければならない。

日本などと比べれば、
カンボジア世帯は人数が多いだけでなく、
非常に流動的な枠組みであるからだ。

日本の世帯当たりの人数は約2.5人で、
1人世帯、2人世帯も非常に多い。
子どもがいる世帯でも核家族は多く、
祖父、祖母のいる三世代世帯がせいぜいである。

カンボジアの世帯当たりの人数は約5人と日本の2倍。
特に農村では、1人世帯は皆無、2人世帯も非常に稀である。

日本で世帯構成員が変わるのは、
出生や死亡以外では、進学や就職/転職などに限られるが、
カンボジアでは親元を離れての進学というのは稀である半面、
いわゆる就職がなく、労働世代とその子どもら出入りが激しくなる。

経済活動だけでなく、
家の概念や構造の違いも流動性に影響をしていると考えられる。
エマニュエル・トッドの「世界の多様性 家族構造と近代性」によれば、
日本の家族は直系家族、
カンボジアの家族は規則性を持たないアノミー的家族に分類される。

日本では家は長男が継ぎ家系を守るという伝統があるが、
カンボジアにおいては家を継ぐどころか、
姓にあまり意味はなく、曖昧であり、
父親の名(ファーストネーム)が姓となることもある位だ。

カンボジアの家族は母系であるという説もあるが、
母娘の関係が非常に強く、母が家計を守る立場にあるものの、
母の姓を継ぐ、或いはその家系を守るという訳ではない。

子どもたちは結婚・出産と共に「独立」をするものの、
比較的近所に新居を構える例が多く、
これら世帯間での行き来は非常に頻繁に行われる。
農繁期やいずれかの世帯に現金がないとき(食糧がないとき)などは、
これらの世帯が共同でそれを乗り越えるという例も多い。

以上のような緩やかな家族・世帯の在り方は、
家計に何を意味するであろうか?

端的に言えば、
その世帯に収入をもたらす構成員、
その家計内で生活をする構成員(支出先)の特定が難しいということだ。
収入のほとんどが不定期な状況においては尚更である。

三世代家族などで、
世帯の中に更に小さな世帯がある存在しているような場合は更に複雑になる。
2つの世帯が緩く繋がっているような状況で、
それら世帯の家計を明確に示すことはかなり難しく、
複数の名義で様々なローンを借り、
その支払いのために世帯の誰か(借りた本人に限られない)がタイに出稼ぎに行くようになってしまっては
家計の把握は非常に困難となる。

一見簡素に見えて、
実は非常に複雑なのがカンボジアの農村の暮らしなのである。

 

2013年上半期地雷・不発弾被害者数

2013年6月のCMVIS(Cambodian Mine Victim Information System)がまとめられ、
2013年上半期(1~6月)の統計が発表された。

これによると、
同期の地雷・不発弾の被害者数は65名、
うち8名が死亡、57名が負傷であった。

州別には、
バッタンバン州が13名で最多、
オッドーミアンチェイ州12名、
バンティアイミアンチェイ州、コンポンスプー州各5名、
コンポンチュナン州、クラチェ州各5名と続いている。

2012年の同期の数字は104名であったことから、
減少傾向が更に進んでことが分かる。

2012年全体では185名で、
43名が死亡、142名が負傷であった。

 

中国蘭州拉面

英語も通じない、
店主に至ってはクメール語もあまり通じない、
生粋の中華麺屋さん。

目印は店主の写真付きの看板。
これはすごい。

Chinese Noodle2

言葉のハンデにも関わらず、
欧米人旅行者、在住者を中心に大賑わいのお店。
ウリは手打ち麺と手作り餃子。
プノンペンではセントラルマーケット周辺に多いタイプの中華麺屋に近いものだ。
価格の安さも人気の理由。

Chinese Noodle1

華人がこの町の経済を牛耳ってきたことを思えば、
もう少し中華料理屋があってもよさそうなものだが、
手打ち麺の店は唯一ここだけ。
場所はSt. 2にある中華学校の眼の前だ。から、
プサー・ナへ少し行ったところ。

(追記)
一時期閉店の噂が流れたが、
店主が一時帰国をしていただけです。

 

書籍 「しあわせの開発学」

しあわせの開発学ーーエンゲージド・ブディズム入門しあわせの開発学ーーエンゲージド・ブディズム入門
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「開発」は一般的に「カイハツ」と読むが、
この本に出てくる「開発」は「カイホツ」と読まれる。
いずれも、英語ではdevelopmentになるが、
後者は、仏教用語のサルボダヤの訳ということだそうだ。

日本語版のあとがきで示される定義は以下。
「仏教・開発・NGO-タイ開発僧に学ぶ共生の智慧」(西川潤・野田真里編、新評論)からの引用である。

「我々の社会や個人が、
その本来のあり方や生き方においてめざめ、
自然および他の社会・個人との共生のために、
智慧と慈悲をもって人間性を発現していく、
物心両面における内発的な変革への実践である。」 (P. 169)

なるほど。
これまでここでも紹介してきた開発(カイハツ)や東洋哲学に関する書物と類似した思想と言えそうだ。

本書の著者スラック・シワラックは、
タイの仏教者であり活動家である。
題名にエンゲージドブディズム、Buddhist Economics(仏教経済学)とあるとおり、
内容は仏教に基づく社会づくり論と言えるもの。
細かい数式なども出てこない。

日本語で言えば、
「カイハツ」と「カイホツ」を分けられるように、
著者は「カイハツ」に懐疑的、批判的な見方をする。

「開発とは近代化された植民地主義です。私たちはよく無意識に、「後進国」「発展途上国」「先進国」などの言葉を使いますが、これらはかつての植民者たちによって押しつけられたものなのです。その点、「グローバリゼーション」という新しい言葉は、さらに悪質です。
(中略)
こうしたグローバル化の波を受けて、南の諸国は、土着の伝統文化と国民主権を失い、環境破壊、貧困、飢餓、難民化、都市のスラム化などの犠牲となっています。
(中略)
北の国々の状況もそれほど芳しいものではありません。多くの人が消費主義、大衆的娯楽、麻薬などの依存症患者となり、公害や環境劣化、自らが拠って立つべき価値観の喪失などに苦しんでいます。もともと過大だった企業の権力がさらに大きくなるにつれ、被雇用者は過剰労働で苦しみます。人々は生きがいや心の平穏を見失いつつあるのです。」(P. 108-109)

「植民地化される以前、「アジアの米櫃」とも呼ばれた東南アジアの肥沃な土地は、そこに暮らす人々に十分な食べ物を供給してくれました。植物はどこでも育ち、野生生物はふんだんで、ジャングルはチークなど良質の硬木を産し、人口も過密ではありませんでした。それぞれのコミュニティーでは、人々が自分たちの土地で作物を育て、自分たちの衣服を織っていました。そこには、伝統の中で育まれた家族制度、共同体、洗練された年功序列制度などからなる自治の体制が整っていたのです。自給自足型の生産活動は共同的に行われ、自然界の調和も維持されていました。
(中略)
その植民地主義は、ここ半世紀以上の間に、新植民地主義によって置き換えられてきました。独立国家と見なされる国々でも実際には西側諸国の途方もない経済圧力にさらされており、いまだ植民地同然の状態にあります。開発援助組織による農村開発政策はもっぱらアグリビジネスの振興の後押しをしてきました。その結果、小農民は衣服、電気、水、燃料、建築材から、肥料、農薬、家畜、農業機具にいたるまで、市場に依存するしかなくなっています。近代化は一見、より効率的な生産をもららし、生活水準の「平均値」は工場しているように見えますが、
個々の小農民の生活は悪化の一途を辿ってきました。利益は輸出業者や地主、プランテーションや製粉工場の経営者、大農家、知的エリートや政府高官などの手に集中します。」(P. 36-38)

若干丁寧さに欠けた議論も含まれるが、
大筋は理解できる。

では、カイハツ対するカイホツ、
それによる社会づくりとは何であろう。

その根幹には、
仏教、或いはブッダの教えである非暴力という考え方がある。

「非暴力とは、何もしないことではありません。それは、コミュニケーションと分かち合いによる相互理解を通して、争いを解決するために積極的に行動するプロセス全体のことを指しています。」(P. 23)

これをベースとしたアプローチとして示されるものは、
GDPではなくGNHの増幅に寄与する活動、
著者がCSC(Center fo Sustainable Communities)で実践してきた活動である。

基本的な衣食住、医療へのアクセスの確保と、
E.H.シューマッハーの提唱する適正技術、
つまりは棚田や段々畑、生物集約型の非化学的農業技術、堆肥化技術、食糧貯蔵は保存の技術、
持続可能な林業、井戸掘削技術、小規模衛生・浄水施設(P. 84)の活用に焦点が置かれている。

議論の全体的な方向性については賛同、或いは理解ができるが
特に実践については課題も少なくないように思われる。
主に以下のような点であろうか。

1.途上国においては、
先進国以上に富への欲が強いと思われる場合も多く、
カンボジアでもより大きなモノ、より新しいモノ、より快適なモノを求める傾向が年々強まっている。

2.農村の所得向上、環境に優しい農業の実践には、
フェアトレードのように労働の対価に見合った支払いが前提となるが、
それでは商売(農業)が成り立ちにくい、或いは成り立たない。

3.経済不安、先行き不安に揺れる先進国においては、
環境に優しい商品は比較的高価であり、
資本主義、グローバル経済の勝者でなければなかなか手が出ないという矛盾がある。

理想を実践に変えていくためには、
更なる検討、努力が必要であろう。

 

国政選挙結果の見方

今回の選挙結果をどう見るか。
専門家ではないが、
私見を書いておこうと思う。

最終的な結果発表を前に、
野党側からの異議申し立てが続いているが、
これは毎度のことでそれ自体は驚くべきものではない。

手続き上の不備については、
そもそも住民登録がいい加減なため、
むしろ当たり前と思われる。

与党の勝利が確定すれば、
再び5年間の長期政権が成立するため、
社会経済的な安定は確保されるであろう。

野党がかなり追い上げたことで、
与党の政権運営がより国民の利益を中心としたものになることが期待される。

 

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プロフィール

バッタンバン長

Author:バッタンバン長
カンボジア王国バッタンバン在住、バッタンバン長です。
バッタンバンを中心に、開発援助業務、大学講師、社会調査、日系企業進出・投資のお手伝い等をやっております。
お問い合わせ等は、下のメールフォームからお願いします。

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