英字紙Phnom Penh Postにたインフォーマル金融の記事が出ていた。
趣旨は、
フォーマル金融の代表であるマイクロファイナンス(MF)の急成長にも関わらず、
高利貸しといったインフォーマル金融が根強く社会に残っているというもの。
各方面の識者がこれについてコメントを出しているが、
バン長実施の農村調査からは、
高利貸しの役割は主に2つと考えられる。
1.短期、小額の借入
2.マイクロファイナンス元本返済のための借入
前者は家計に現金が不足している状況で、
すぐに現金が必要になった場合
比較的少額な現金が必要となった場合に、
借り入れるというもの。
MFへの月々の返済(利息分)もこれに含まれる。
近い将来に収入や親族からの送金の見込みがある場合は、
特に好んで利用されている。
フォーマル金融では必要な書類の手続きも、担保もなく、
「気軽に」借りられるのが強みである。
後者は数百ドルになる元本返済に当てられるもので、
農業収入が十分でなかったり、
返済期限までに農業収入が得られなかった場合に、
多く利用されている。
高利貸しは月10%程の利息が発生するが、
MFへの返済が終わった後、
同じ、または別のMFIから新たなローンを借りることで利息を最小限に抑えることが出来る。
(この時点では大きな問題にはならないが、
当然MFへの利息が発生するために長期的にはよいプラクティスとは言えない。)
これらから、
フォーマル及びインフォーマル金融は双補完的な関係にあると考えられる。
当該記事では、
より金利の低いフォーマル金融、つまりMFが広がれば、
インフォーマル金融、つまりは高利貸しが減少するという見方も示されているが、
担っている役割の違いや両者の関係性からすれば、
必ずしもそうならないはず。
まだまだ調査、分析の多い分野である。
農村における多重債務問題についてはコチラもご参照下さい。
趣旨は、
フォーマル金融の代表であるマイクロファイナンス(MF)の急成長にも関わらず、
高利貸しといったインフォーマル金融が根強く社会に残っているというもの。
各方面の識者がこれについてコメントを出しているが、
バン長実施の農村調査からは、
高利貸しの役割は主に2つと考えられる。
1.短期、小額の借入
2.マイクロファイナンス元本返済のための借入
前者は家計に現金が不足している状況で、
すぐに現金が必要になった場合
比較的少額な現金が必要となった場合に、
借り入れるというもの。
MFへの月々の返済(利息分)もこれに含まれる。
近い将来に収入や親族からの送金の見込みがある場合は、
特に好んで利用されている。
フォーマル金融では必要な書類の手続きも、担保もなく、
「気軽に」借りられるのが強みである。
後者は数百ドルになる元本返済に当てられるもので、
農業収入が十分でなかったり、
返済期限までに農業収入が得られなかった場合に、
多く利用されている。
高利貸しは月10%程の利息が発生するが、
MFへの返済が終わった後、
同じ、または別のMFIから新たなローンを借りることで利息を最小限に抑えることが出来る。
(この時点では大きな問題にはならないが、
当然MFへの利息が発生するために長期的にはよいプラクティスとは言えない。)
これらから、
フォーマル及びインフォーマル金融は双補完的な関係にあると考えられる。
当該記事では、
より金利の低いフォーマル金融、つまりMFが広がれば、
インフォーマル金融、つまりは高利貸しが減少するという見方も示されているが、
担っている役割の違いや両者の関係性からすれば、
必ずしもそうならないはず。
まだまだ調査、分析の多い分野である。
農村における多重債務問題についてはコチラもご参照下さい。
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