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バッタンバンで晴読雨耕

バッタンバンを中心としたカンボジア北西部の情報ブログ-大学教育、地雷、農業、開発、投資に関する話題から ホテル、レストラン情報まで

 

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田舎のおやつ

農村でおやつ作りをしている家族に出会うことがある。

Rural Sweets1

Rural Sweets2

この家族ではお母さんが家で作ったおやつを集落の中心部で販売し、
生計を立てているそうだ。
かれこれ10年程はやっているとのこと。

個人的には、
甘いモノが苦手のため、
食べたことがないのだが、
作っているのを見ているのはおもしろい。

子どもの頃、
大手の製菓会社のモノより、
駄菓子屋で売られているモノのほうを好んで食べていたことを思い出す。
(大手メーカーのものはキチンとし過ぎてて遊びがない気がしていた。)

決してスイーツとは呼ばれない田舎のお菓子。
いかがでしょう?
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コンピンプイ貯水池の改修

コンピンプイの改修工事が行われている。
一カ所の工事は昨年より行われていたが、
新規の工事は更に大きな規模のものだ。

この工事のために、
貯水池の水門が開けられ、
現在は池の底が露わになっている状態。

Empty KPP1

ところどころに残っている水たまりは格好の漁場で、
魚を捕る地元民の姿が見られる。

Empty KPP2

これから最も水が必要な時期だけに、
下流の田んぼへの影響も心配されるところ。
ラジオなどで地域住民への広報は行われていたとのことだが、
どうなるやら。

堤がかさ上げされた場合、
上流の集落への影響も懸念される。
ここらは2011年の洪水の際に被害のあった地域でもある。

どうなるやら。

 

バッタンバン・リファラル病院

バッタンバン市内にあるリファラル病院。
広い敷地の中に病棟がいくつも並んでいる。

BB Referral Hospital1

州立病院や州病院、Provincial Hospitalといった呼び方をされることもあるが、
厳密には不正解。
現在、州立病院という仕組みはないし、
各州に病院が1つというものでもない。

一般的な行政区画である州や郡とは別に、
保健行政区(OD: Operational District)という区分けがあり、
リファラル病院は各ODに設置というのが基本(だったはず)。
バッタンバン州には5つのODがあり、
市内にあるのはバッタンバンODのリファラル病院ということになる。

OD内には一次医療施設としてのHealth Center(保健所)が複数設置されており、
より高度な治療な患者はこれらの病院にリファー/紹介されるので、
リファラル病院(Referral Hospital)と呼ばれる。

と、こんなことを知っているカンボジアの人もほとんどいないようだ。

立派な制度も運用に問題があるのも実際。
カンボジアの人が病気になった場合、
対応は以下のいずれかで、
公的医療機関はあまり人気がない。

①分かり易い症状であれば、薬局に行って、症状を伝えて薬を買う
②お金があれば、民間の病院に行って診察を受ける(高度医療の場合はベトナムへ)
③お金がなければ、保健所、或いはリファラル病院で診察を受ける

今回、簡単な検査でリファラル病院を使ってみたのだが、
しばしのタライ回しの後、
プノンペンの病院に行けとまで言われる始末。
お金があれば民間へとなるのもなるほどである。
(なんだかんだで最終的には検査ができたのだが。)

カンボジアで病気や怪我をされた場合、
やはり民間の病院のご利用が無難と思われます。

 

最後のフィールドワーク

昨年より実施してきたフィールドワークの最終日を無事に終えることができた。

お金と時間があれば、
継続する価値のあるものとも思うが、
当初の予定どおり1年(13カ月)で一段落とした。

今後は収集したデータのまとめということになるが、
膨大なデータである上に、
統計的な調査でもないが故、
今後2、3カ月はかかるのではないかと思っている。
(初の試みであるのでよく分からない。)

細かい調査結果は追ってまとめるとして、
直後の感想は概ね以下のようなものである。

①.タイへの出稼ぎ者からの仕送りが農村世帯の家計に重要な役割を果たしている。
調査中、一番の驚いた点である。

②.1年をかけた調査でも、
全ての世帯について正確な収支や資産を理解するのは非常に難しい。
単発の調査でこれらを理解することは事実上不可能と思われる。

③.農村世帯は借金をする世帯としない世帯に分けられそうだ。
前者はマイクロファイナンス、高利貸し、個人的な貸し借り、ツケ等複数の金融ツールを利用し、
後者はいずれも利用しないグループ。
いずれかの機関・個人から金を借りている世帯は、
他の機関・個人からも金を借りているケースが多いという言い方もできそう。

④.③.に基づけば、
MFローン利用の是非だけで世帯をグループ分けし、
MFの貧困削減効果を測ることは不可能と思われる。
(MFローンを利用しているグループは、
他の金融ツールを利用しているグループと重複している可能性が高く、
極端に言えば、MFの貧困削減効果=高利貸しの貧困削減効果となってしまう。)

⑤.MFは消費、農業、借金の返済に使われ、
返済には、労働賃金、農作物販売、出稼ぎ者からの仕送りが当てられるケースが多い。
貧困削減効果については、
現時点で有無を判断できる明確な材料は見当たっておらず、
データの詳細を分析する必要がある。

⑥.長期に渡る調査であったが、
個人でも実施可能なものであり、
NGOや各種援助機関によって同様の調査が実施されることを期待したい。

アシスタントを務めてくれていた学生からは、
次はどんな調査をやるのか、
その調査にも参加させてもらいたいという感想が出ている。
これは嬉しい話だ。
彼らなりにも何かを掴んだような感覚があるのであろう。

次はタイで出稼ぎ者の調査でもと思っているが、
タイ語と資金がネックである。

 

「世界は貧困を食いものにしている」

「世界は貧困を食いものにしている」とは、
先日書いた「Confessions of a Microfinance Heretic」の邦題である。
なかなか過激、挑戦的なタイトルだ。
日本でいうところの貧困ビジネスという言葉も想像される。

本そのものもオススメしたいが、
更に興味のある方にはオススメなのが、
本書のウェブサイトである。
最近は出版と同時にこうしたサイトで追加情報が提供されるケースがあってありがたい。
以下がそのリンク。

microfinancetransparency.com

MF業界の透明性を訴える本だけあり、
引用されている参考資料もアップされている。
自分で読んで、それぞれで判断下さいというスタンスは好感が持てる。

Google本社で行った講演もyoutubeにアップされている。
英語で苦痛かもしれないが、
英語字幕もあるので分かり易いと思う。

GoogleもMFに出資しているそうで、
耳の痛い部分もあるのかもしれないが、
こうした講演も受けるという同社の姿勢が素晴らしい。

Hugh Sinclair: "Confessions of a Microfinance Heretic": Talks at Google

日本語メディアでも、
もう少し色んな議論がなされるようになって欲しいものだ。

 

米輸出の増加傾向

地元英字紙Phnom Penh Postの報道によれば、
2013年1~4月までの精米の輸出量は前年比の約2倍、約12トンに達したとのこと。

政府高官の話として、
上半期の精米輸出量は30万トン、
下半期を合わせれば50~60万トンに達し、
2015年までに100万トンとする政府目標は達成されるであろうとの見解も報じられている一方、
精米業者側からは、
年末までに35万トンという見方も示されている。

さて、年末にはどのような結果になっているだろうか。

100万トンの目標達成はマクロ経済的には重要なことかもしれないが、
農民にとって利益となるものでなければ意味はない。
農家からの米の買い上げについても、
制度整備が待たれるところである。

 

書籍 「Confessions of a Microfinance Heretic」

Confessions of a Microfinance Heretic: How Microlending Lost Its Way and Betrayed the PoorConfessions of a Microfinance Heretic: How Microlending Lost Its Way and Betrayed the Poor
(2012/07/09)
Hugh Sinclair

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世界は貧困を食いものにしている世界は貧困を食いものにしている
(2013/03/29)
ヒュー・シンクレア

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アメリカの外交、援助政策の闇を世に知らしめた
「Confessions of an Economic Hitman」という題名の本がある。
本書の題名は恐らくここから来ているものと思われるが、
本書はアメリカ外交、援助政策ではなく、
マイクロファイナンス業界の闇を知らしめる意図で書かれたものだ。
いわば、内部告発本である。

若干センセーショナルなタイトルではあるが、
内容は著者Sinclairが2002年にMF業界に転身してからの経験を
時系列のストーリーとして展開しながら、
MFとその業界が抱える様々な問題を示していくというもの。
一番の問題は、
本来の目的である貧困削減に総じて寄与していないばかりか、
貧困者が利益追求のための道具と化しているという点だ。

このブログでも何度か書いてきているとおり、
MFの貧困削減効果については実証が得られていないというのが事実であり、
そうした背景からすれば本書の指摘もそれほど驚くものではない。
しかし、学者、研究者による検証ではなく、
業界側の人間がこれを大々的に認めたというのは他に例がなく、
そこが本書一番のウリと言えよう。

本書の第1章のタイトル
「Thou shalt not criticize microfinance」
(汝、マイクロファイナンスを批判するなかれ。)
は業界の不文律であるのだ。

また、元々MFに好意的な見方をしていた著者が、
実際の現場を見ていく中で懐疑的な見方をするようになったという点も重要なポイントであろう。
端から批判をする目的でMFに関わっていたという訳ではないということだ。

ちなみに、MF業界に転じる以前は、
著者は投資銀行などで金融の仕事に携わっており、
金融全般に対しても十分な理解を持っていると考えられる。

個人的な経験に基づくストーリーテリングである以上、
それが限定的な内容であったり、
主観によるものだという批判もあろう。
確かに、著者の経験はメキシコ、モザンビーク、ナイジェリア、モンゴルと多岐に渡るが、
問題が指摘される組織はその中でも限られたものであり、
これらがMF業界全体を代表しているとは言えないはず。
著者自身も年利が30%以下と決められているモンゴルでは、
MFが有効に活用されている例などを紹介している。

Sinclairのスタンスをまとめれば、
MFの制度が問題ではなく、規制に基づき、うまく運営されれば、貧困削減にも効果があるはずだが、
現状においては、規制もなく、私腹を肥やすために運営されている例があり、貧困削減効果も見られていない、
ということになろう。

批判の対象となっている組織では、
年利が100%を超えているそうだから、
利益追求、配当目的と批判されても仕方がなさそうだ。

以前、報道に携わる知人がMFに批判的な番組を作ったところ、
視聴者(?)から手厳しい言葉を受けたと話してくれたことがあった。
MF業界はいいことをしようとしているのだから、
一部の問題を取り上げて全体がそうであるような報道はするなということらしい。

著者も本書に書かれたような指摘をしたため、
職場で問題視されたり、
脅迫を受けたりしたそうだ。
(よって、MF批判はアノニマスに行うべきと助言している。)

本書にもあるとおり、
NY Timesなど大手メディアによる批判的な報道、
信用に足りうる学術的検証が出てきており、
数年前の熱狂的な状況と比べ、
より冷静、客観的な議論が生まれる環境は整いつつあるはず。

白か黒かではなく、
詳細な問題の定義と分析、それに基づく改善策へ向け、
より議論が深まることに期待したい。
(本書にもMFやその業界の問題とあわせ、
それらがどのように改善されるべきか具体的な提案も含まれている。)

すでに和訳本も出ているので、
英語の苦手な方はそちらをどうぞ。

 

ナイトマーケット?

プノンペン、シェムリアップで観光客に人気のナイトマーケットが、
バッタンバンでもオープンするという話を聞いた。

詳細は不明ながら、
これができれば海外からの観光客にとっても、
地元経済にとってもよさそうな話である。

サンカエ川沿いの一角に、
地元民向けの飲食を中心した夜店街があるため、
新たなマーケットはよりバラエティに富んだ内容になるものと思われる。
バッタンバンでしか買えない商品なんてものもあればいいのだが、
難しいか。

続報を待とう。

 

国道5号線の改修

日本の外務省の発表によると、
プノンペンからタイ国境のポイペトまで続く国道5号線のうち、
バッタンバン-シソポンの区間の改修が行われることになったそうだ。

この改修は日本政府の借款によって行われるもので、
バッタンバン-シソポン区間の改修に加え、
それぞれの州都を迂回するバイパスの整備も行われる計画とのこと。

バッタンバン-ポーサット間は比較的整備されているものの、
国道5号線の他区間では簡易舗装が多く、
大型車両の通行によってできたワダチなどの凹凸、
舗装のハゲなどといった問題が多い。
今回の補修対象区間には特にワダチが酷い区間が含まれており、
ユーザーの1人として非常に喜ばしい話である。

事業の計画にあるとおり、
これが地域経済の活性化にも繋がることにも期待したいところだ。

 

灌漑と農業組合

日本からいらっしゃる方からよく頂くご意見に、
「灌漑と農協のような仕組みがあれば、この国の農業はよくなる。」
というものがある。

もっともな意見かもしれないが、
実現はなかなか難しいところだ。

灌漑で言えば、
土地の高低差が小さいということ、
雨季と乾季があるという点を考慮しなければならない。
山がちで高低差のある日本では、
高い土地で貯めた水を低い土地へ流すという灌漑が可能だが、
カンボジアではそうはいかない。

最も水が必要な時期は、
最も水がない時期であり、
地表水は低いところに貯まってしまっているのだ。

実際、カンボジアの灌漑の多くは、
低いところに貯まった水をポンプでくみ上げる仕組みであり、
それに燃料を使ってしまっては利益を出すのも難しくなってしまう。
灌漑用水路でもポンプがないと駄目なものも多い。

農協についてもそれほど単純な話ではない。
(農協を含めた日本の農政が「成功」なのかという議論は脇に置く。)
農業組合の仕組み自体はすでに400近く存在しているが(構成員約35,000名)、
そのことすらあまり認知されていない程。
活動の多くはグループ積立であり、
資材の共同共有や作物の共同出荷が行われている例は稀、皆無と言っていい。

こうした状況には、
農民間の連携の弱さが影響しているものと考えられる。
クメールルージュによって農村社会が破壊され、
村人間の信頼関係、協力関係が崩れたとする説もあるが、
クメールルージュ以前、
1950~60年代のカンボジア研究者によってコミュニティの弱さが指摘されており、
伝統社会の在り方と考えるほうが自然のようだ。

野草や果物の採集でもそれなりに生活しうる、
ある意味豊かな社会であったため、
村人が協力して農業を行う必要性がそもそもなかったという説明が成り立つであろうか。

こうした連携の弱さは、
灌漑水路を上手に活用するための水利組合にも当てはまる。

と、あれもダメ、これもダメという話ばかりになってしまって申し訳ないが、
これらを踏まえた上で出来ることを考えたいと思っている次第。

 

平均年収

日本からのお客さんに、
「カンボジアにおける平均的な年収(給与)は幾ら位なのですか?」
という質問を受けることがある。

平均的な国民が存在する(していた?)国からのお客様なのだから、
当然な質問と言えば当然の質問だが、
カンボジアのような国で「平均」を話す場合、
年収に限らず注意が必要である。
給与にしても、教育レベルにしても、生活スタイルにしても、
その幅が広すぎるため、
平均自体はあまり意味をなさないのだ。

プノンペン市内の勤め人であれば、
1,000ドル前後/月という給与もそれほど珍しくなくなってきた一方、
農村では1日1ドル以下という生活もありえるというのが、
今のカンボジアの現状である。

統計学的に言えば、
中央値、或いは最頻値が出せればより参考になると思われるが、
人口の多くの家計簿を持たない農家であり、
世帯年収や個人の年収を正確に算出するだけでかなりの作業となってしまう。

結果、
いつも歯切れの悪い回答ばかりになってしまうので質問者には申し訳ないところ。
複雑さだけご理解頂ければ幸いである。

 

水耕栽培の実験2

大学で行っている水耕栽培とは別に
個人的にもいくつかの方式を試している。
いずれもローテク、安価な仕組み。

トマト新システム1

何事もそうであるように、
理論上可能なことが実際に可能であるとは限らない。

実験はあくまで実験であるが、
将来的の実用化も気になるところ。
小さな取り組みが実を結ぶ日に期待したい。

 

農業の機械化3

(続き)

農村の人手不足が機械化を後押ししているという話は以前書いたとおりだが、
これは特にコンバインについて言えるであろう。
稲刈りと脱穀は元々人が行っていた作業だが、
働き手の多くが都市部やタイへ流れた結果、
人集めが問題となっているのだ。

人手でやるよりは歩留まりが悪いものの、
コンバインによる作業はスピードが早く、
人集めも不要なため普及が進んでいる。

乗用トラクター同様、
裕福な世帯や企業が所有し、貸し出している場合が多く、
賃料は人を雇った場合と概ね同程度である。

人手不足は今後も続くと考えられ、
この機械の普及の余地は大きいと思われる。

脱穀機は以前からかなり普及していた農機で、
中古トラック(原型なし)の荷台に載せられたタイプが多い。
数年前までは、
稲刈りは人手、脱穀はこの機械でというパターンが圧倒的に多く、
空へ向かってワラを吐きだす光景がよく見られていたが、
コンバインの普及によりこの機械の需要は減少してきてるようだ。

輸出政策によって注目を浴びつつある精米機については、
農村にある小さな精米所の記事を先週書いたばかりなので割愛しておこう。
中規模、大規模の精米所についてまた別の機会に書こうと思う。

さて、いずれの農機でも、
機械化の一番のポイントは農業の効率化、
引いては農家の利益向上にどれだけ寄与できているのかという点であろう。

日本でも機械化貧乏という言葉があった位で、
それほど単純な話でもなさそうな気もしている。
仮に楽に栽培ができるようになったとしても、
それにより作物価格が下がってしまってしまう可能性もあるだろうし、
燃料価格の問題もある。

社会経済的な観点から見た機械化とはいかなるものかについても、
いずれ検討してみたいと思う。

 

農業の機械化2

再び農業の機械化について。(以前の記事はココ

農業の機械化とは、
元来、人、家畜がやっていた作業を機械が行うようになることだが、
より具体的にはどういうことを意味するのだろうか?
機械/作業別に見ていこう。

カンボジアで農機と言えばまずはトラクターである。
大きく分ければ、
歩行式(小型)、乗用式(大型)2種だ。

トラクターが行うの主たる作業は耕起・砕土であるが、
歩行式トラクターはその牽引力を利用し、
荷車を取りつけて移動用車両としても利用されている。
いずれも牛・水牛によって行われていた(いる)作業である。

Hand Tractor

歩行式はどんな僻地に行ってもない村はないと言っていい程の普及率であるのに対し、
乗用式はそれなりに裕福な世帯のみが持つもの。
前者は1,000ドルちょっとのモノも出回っており、
マイクロファイナンスのローンなどでの購入も可能である。
後者は大地主の農地で活躍している他、
面積当たり幾らという形で貸し出されている。

トラクターの普及については諸説あるが、
牛自体そもそもそれほど安い家畜ではないという点は重要であろう。
病気や寿命のある牛を買うよりはという考えである。

90年代中頃に行われた調査によれば、
バンティアイミアンチェイとバッタンバンにおけるトラクター使用率は
全国で1、2位であったとされている。
牛の飼料となるワラの生産量もトップクラスであったにも関わらずというのが興味深いところだが、
世帯当たりの農地面積とも関係しているのではないかと考えられる。

この地域でのトラクターの使用には注意も必要である。
これまで地雷がないとされていた場所で事故が起きている背景には、
これらトラクターの普及が関係しているとされているからだ。
比較的重量があり、
プラウが深く入り易い乗用式は特に注意が必要である。
(先月もパイリンでトラクターが対戦車地雷に当たり、
運転手が亡くなったばかりだ。)

(続く)

 

日本の中古プラモデル

市内にある日本の中古品を取り扱うお店でプラモデルを見つけた。

バッタンバンでプラモを作ったことがある人間は自分だけだろうし、
大した値段でもなかったので即購入。

何のプラモだろうと詳細を調べてみたところ、
1960年代のアメリカのテレビシリーズのものらしいことが分かった。
「宇宙家族ロビンソン」(原題「Lost in Space」)というドラマらしい。

Puramo.jpg

説明書では1968年、Aurora社製造ということになっているが、
箱の造りや脇にある会社名の入ったステッカーの感じからすると、
どうもニセモノ(?)臭い。
ニセモノだとすれば、
本物はそれだけレアなものだったということだろうか。

物理的距離、時間を飛び越えて、
こうしたものが自分の手元に届いたというのは不思議な感覚である。
次は自分で組み立てるラジコンとかあれば嬉しい。

 

農村の精米機

稲刈りの時期が終わってしばらくになるが、
農村の精米機について。

このブログにも何度か書いたとおり、
現在、カンボジアは100万トンの精米輸出することを目標としている。

これまでは籾のままで隣国に流されていたものを国内で精米し売ることで、
より多くのお金が国内に落ちることになるのだから、
当然の目標である。

目標の達成には、
精米所が果たす役割は重要である。
一般的な農家がつくる米は仲買人に買い取られた後、
精米所が買取り、精米が行われるが、
精米所の資金繰りの問題や、
管理の問題などクリアすべき課題も少なくない。
(もう少し言えば、農家にある程度利益が還元される形が望ましい。
さもなければ、一般的な農家からすればカンボジアで精米にしている利点はゼロである。)

前置きが長くなったが、
僻地の農村部にある精米所は、
こうした輸出向けの中・大規模な精米所とは全く別の存在である。
精米所と呼ぶのも申し訳ないほどの規模がほとんどで、
普通の農家が小さな精米機を所有しているというだけのものだ。

Rural Rice Mill

こうした精米所はあくまで精米所であり、
籾の買取は行わないところが多い。
農家が持ち込んだ籾は、
無料で籾すりと搗精が行われ、
米は農家に返される。
農家にはタダで精米を手に入れることができ、
精米所はダダで糠を手に入られる仕組み。

糠は家畜の飼料として売られ、
その現金が精米所の売上となる。
精米所はそこからディーゼルや維持管理費を捻出する。

この仕組みをうまく利用して農村全体に利益が行き渡る仕組みも考えられそうだが、
現実にはなかなか難しいようだ。

 

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プロフィール

バッタンバン長

Author:バッタンバン長
カンボジア王国バッタンバン在住、バッタンバン長です。
バッタンバンを中心に、開発援助業務、大学講師、社会調査、日系企業進出・投資のお手伝い等をやっております。
お問い合わせ等は、下のメールフォームからお願いします。

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