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バッタンバンで晴読雨耕

バッタンバンを中心としたカンボジア北西部の情報ブログ-大学教育、地雷、農業、開発、投資に関する話題から ホテル、レストラン情報まで

 

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年度末

年度末ということもあってか、
仕事、来客が重なっている。

目の前にはクメール正月が迫りつつあり、
スケジュール管理が難しい時期である。

合間を縫って、
少しずつ記事もアップしていこう。

バッタンバンでは、
時折の雨の中、
暑い日々が続いている。
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縫製工場最低賃金の改定

縫製工場の最低賃金が、
現況の61ドル/月から14ドル上乗せの75ドル/月に変更することで合意されたそうだ。
この5月より、5ドルのhealth bonusを足した計80ドルが最低賃金になるとのこと。

タイとの格差はまだまだ大きいが、
ベトナムとの格差はほとんどない状態になったと言っていい。

今後は業界、そして社会に与える影響に注目である。

 

書籍 「Peasants and Politics in Kampuchea 1942-1981」

Peasants Pol KampucheaPeasants Pol Kampuchea
()
Kiernan\Boua

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Amazonなどでも手に入れることは難しいかもしれないが、
カンボジアの農村について書かれた数少ない歴史書。
カンボジア農村社会について学ぶ人間なら読んで損はない。

カンボジアの歴史研究者のBen KiernanとChanthou Boua(夫妻)が編者である。
初版が1982年ということもあり、
クメールルージュがどのように台頭したのか、
その背景を探ることにも焦点が置かれている。

Kiernanがカンボジアの農村経済に関する最も詳細な分析とする
「The Peasantry of Kampuchea: Colonialism and Modernization」と
「Land Tenure and Social Structure in Kampuchea」の著者Hou YuonとHu Nimは
いずれもその後クメールルージュ活動に参加することとなった知識人であるのが興味深い。
Hu Nimに至ってはその情報大臣にまでなったとのこと。

クメールルージュ活動に賛同、参加していたこと自体は、
これら論文の信憑性に関わるものではないというのが編者の判断であろう。
これらに書かれているような農民の苦しい生活をよくしたいという純粋な気持ちが、
クメールルージュに駆り立てたという側面もあるものと思われる。

これらはパリ大学の博士論文として書かれたものの英訳/要約で、
1930‐1950年代の土地所有の状況や、
農機、家畜、農民の「搾取」の状況について書かれている。
「搾取」とは具体的に税や小作、借金などを指している。

いずれも統計資料に若干の弱さがあるのが残念だが、
現在でも統計が非常に限られていることを考えれば非常に貴重な資料であることに変わりない。

本書には、これらの他、
カンボジアの歴史家として有名なMichael Vikeryや
編者Kiernan自身の論文も収められている。

個人的に興味深かったのは、
中国系高利貸の浸透ぶりや、
コミュニティの欠如に関する指摘だ。

1950~60年代、金融手段を持たない多くの農民は、
中国系高利貸を利用せざるを得ない状況にあったとそうだ。
高利貸における月利は3~20%で、10%が最も一般的であったとのこと。
(一般的な銀行においては年利5~8%、月利0.4~0.8%であり、
貧しい者からより高い金利を取るのはケシカランというのがHou Yuonの指摘である。)

農村コミュニティについては、
クメールルージュによって破壊されたという話もあるが、
本書の筆者らによれば、
クメールルージュより前の時代でも、
農村住民は個人主義的な傾向が非常に強く、
コミュニティの存在は稀薄であったという。

これら2つの指摘は、
今のカンボジア農村にも当てはまるものであり、
農村部が大部分を占めるカンボジアを理解する上で非常に参考になるものと思われる。

 

カンボジアの交通事故

交通事故の数は年々増えている。
車やバイクの数が増えているのだから当たり前とも言えそうだが、
その割合は日本と比べ非常に高い。

日本の交通事故死亡者は2000年に年間1万人を割り、
2010年には約4,900人だそうだ。
人口約1,400万人ほどのカンボジアでは、
年間約1,900人が命を落としている。

日本の人口で言えば、
2万人近くが命を落とす割合である。

市内ではノロノロ運転でも、
主要国道となれば100km/時は当たり前の世界、
個人的にも現場を通りがかったことは幾度となくある。

Traffic Accident

長距離バスはあの車体で100km/時を超えるのだから、
非常に怖い。
(事故の影響か、
この半年位は各社スピードを若干抑え気味の印象。)

皆さまもお気を付け下さい。

 

鳥インフルエンザに関する注意喚起

ローカルのテレビ局では
鳥インフルエンザに関する注意喚起を頻繁に目にする。
ADB支援による保健省の活動の一環とのこと。

鶏が集団で死んでいるのを見つけたら、
保健機関に連絡しようという内容で、
非常に分かり易い。

SARSにしても、鳥インフルエンザにしても、
一時期のようには聞かないなと思っていたが、
調べてみたところ、
実は今年に入って2月末までに7名が亡くなっているそうだ。

以前、聞いた話では、
鶏が集団で病気になることは「昔からよくあること」であるため(鳥インフルエンザが原因かどうかは不明)、
そんなことで行政機関に連絡する人はいないという話であった。
テレビの注意喚起もそんな背景によるものであろう。

今のところ、北西部でアウトブレイクに繋がりそうな話は耳にしていないものの、
注意が必要であることに間違いない。
農村に行けば、あちこちに鶏、サギなどの野鳥がいるので、
逃げるのも難しいのだが。

 

Mariyan Pizza House

プノンペンやシェムリアップでも、
ハンバーガーやパスタを出す店は多いが、
ピザとなるとかなり限定されてしまう。
ましてや、うまいピザとなれば尚のこと。

バッタンバンでピザと言えば、
Khemara Battambang Iのレストラン(数種類)、
Gecko Cafe(メキシカンピザ)、
そして、このMariyan Pizza Houseくらいであろう。
ローカルチックな雰囲気もあり、
これまで一度も行くことがなかったこの店に初めて行く機会を得た。

Mariyan Pizza1

外観だけでなく、<店の中(外だけど)もローカル色が強い。
メニューもすべてクメール語、
客層も地元のティーンのグループやカップル(?)が中心である。

Mariyan Pizza2

注文したのはシーフードピザ。
エビやイカがしっかりと乗っていたが、
トマトソースがない代わりに小袋入りのケチャップが付いてきた。

Mariyan Pizza3

若干の独創感は否めないが、
どうしてもピザ、或いはチーズというときの選択肢であろうか。

(追記)
古いお店はなくなり、
近所に新装オープン済です。

 

故郷

ちょうど2年前の今日、
故郷の東北で震災があった。
震災直後に訪れた故郷の状況は言葉にしがたいものであった。

故郷のために何かをという思いは持ちながらも、
結局は海外での仕事を続けている。

自分の仕事を通じ、
この地を故郷とする人たちのために何かができれば、
それで十分。

今はそんな思いでいる。

合掌。

 

Happy Farm

プノンペン市内のボンケンコンに国内産の野菜や米をメインに押し出したお店が数軒ある。
これらいずれも過去2,3年の間にオープンしたもので、
プノンペン市民の嗜好の変化が窺える。
客層は決して在住外国人だけではない。

そんなお店の1つがHappy Farmだ。
店先には新鮮な葉物野菜が並べられている。

Happy Farm

店内には一般的な日用品も取りそろえられており、
日々の生活に必要そうなものは一通り揃いそう。
すでにプノンペン市内に5店舗を構えているそうだ。

以前、ベトナム国境のスヴァイリエン州で
有機野菜栽培の支援をしているNGOの活動地を訪れたことがあるが、
有機でなくともカンボジア産はベトナム産にはコストでは負けるとのことであった。
実際、バッタンバンのようなタイ国境近くでもベトナム産の野菜は非常に多い。

野菜だけではない。
2012年の飲食品の輸入額は前年比で約11%増の約1.84億ドルと増加傾向にある。
(関連記事はコチラ。)

外国産の野菜や食品が増える中、
国内産の野菜や米を主としたお店も増えつつあるというのはどういうことだろう?

加工品について言えば、
タイやベトナムからの輸入品のほうが質がよいと考えるカンボジア人は多いが、
野菜について言えば、
ベトナム産などの安全性に疑問を持つ人も少ないないということだ。
若干高くても安全なものを買いたいという客層も増えつつあるのである。

Happy Farmのような店では、
生産にまで関わることで安全性を確保する仕組みとなっている。

情緒的に地産地消を訴えるのではないところが素晴らしい。

追記

今月、ボンケンコンで日本人が被害者となる強盗殺人事件が発生した。
このエリアは援助関連機関の事務所も多く、
在留外国人も多く住む場所であり、
特に危険という訳ではない。
場所がどこであろうとも注意に越したことはないことだ。
被害者のご冥福をお祈りします。

 

Vimean Sovannaphoum Resort

バッタンバンにまた新しいホテルがオープンした。

先に紹介したVy Chhe Hotel、
その並びのKing Fyのその先、
川沿いのリゾートホテル、Vimean Sovannaphoum。

Vimean Sovannaphoum Resort1

川沿いの敷地ながら、
いずれの部屋は少し奥まったところにある。

Vimean Sovannaphoum Resort2

Vimean Sovannaphoum Resort3

リゾートを謳っているだけあり、
全体的にのんびり過ごすための作りとなっており、
室内にパソコン作業をする適当な机がないなど、
仕事で使うには若干不便かもしれない。

Vimean Sovannaphoum Resort4

現在は未オープンながら、
ゆくゆくはレストランも併設されるとのこと。
小さいコテージも建設中。

これから3カ月ほどはオープン記念として、
約半額の25ドルで宿泊できるのは嬉しいところ。
期間中にお試しあれ。

 

書籍 「東洋的な見方」

新編 東洋的な見方 (岩波文庫)新編 東洋的な見方 (岩波文庫)
(1997/04/16)
鈴木 大拙

商品詳細を見る


1950‐1960年代に書かれた34編のエッセイから成る本書は、
クマール同様、二分法に頼る西洋思想と対比させながら、
「東洋的な見方」とは何かに迫ってゆく。

鈴木大拙と言えば、
西洋への禅の紹介者として知られる人物であるが、
西洋思想への理解も非常に深い。

「分割は知性の性格である。まず主と客をわける。われと人、自分と世界、心と物、天と地、陰と陽、など、すべて分けることが知性である。主客の分別をつけないと、知識が成立せぬ。知るものを知られるもの-この二元性からわれらの知識が出てきて、それから次へ次へと発展していく。哲学も科学も、なにもかも、これから出る。この世界、多の世界を見てゆくのが、西洋思想の特徴である。
それから、分けると、分けられたものの間に争いが起こるのは当然だ。すなわち、力の世界がそこから開けてくる。力とは勝負である。制するか制せられるかの、二元的な世界である。(以下略)
二元性を根底に持つ西洋思想には、もとより長所もあれば短所もある。個個特殊の具体的事象を一般化し、概念化し、抽象化する、これが長所である。これを日常生活の上に利用すると、すなわち工業化すると、大量生産となる。」(P.10-11)

「したがって、人間も機械の一部になり、組織の中に熔け込んでゆく。本当の自由はなくなり、本来の想像力も減殺されがちである。これが西洋今日の悩みである。神経病になって、何かといらいらするようになるのも、やむをえぬ。」(P.26)

「今度の東西哲学者間で、東洋は非合理主義だ、西洋は合理主義だという話が出たが、いずれにしてもよいと、自分は思う。非合理主義といって、やたらに人殺しするでもなかろうし、合理主義だといって、月の世界探検に憂身をやつすでもなかろう。人間はどちらか一つでは生きてゆけるのではないから、そうして実際は、非合理と合理の間で、何となく櫂(カジ)取りを都合よくやっていくのだから、哲学者たちが何かと議論し合っているのも、また一興だと思う。何でも一つにきめれかかろうというのが、よくないのだ。そこは何でも自由に寛大に汪洋としてゆきたいものである。」(P.56)

「一に即して二であり、二に即して一である。(中略)東洋的なるものは、いつも、ここから出てきて、また還ってゆく。(中略)往って還らぬ直線ではない、循環端なき円環、一円相である。」(P.175)

東洋的なるものの定義がまさに禅問答のようであるが、
要は、光と影、自分と他者を分けない、或いは分けられないとする見方のことである。

西洋思想は二分法、合理性、外向的(友人関係が多いなどという意味ではない)、
東洋思想は不二性、非合理性、内向的とまとめられそうだ。
(こうした分類こそが西洋的ではあるのだが。)

この西洋思想に沿った社会づくりを進めてきた結果が、
自由(一般的に解されているそれではない)や想像力の弱い、
不安な個の集合体としての社会であるという。

そして、そこから現代社会の問題を乗り越えるには、
東洋的な見方を取り入れられるべきという結論が導かれ、
それぞれの長所を合わせた世界文化が提唱される。

確かに、自分のことのように他者を尊重し、
アウトプットや効率のみに縛られず生きることができればより幸せであろう。
不二性然り、So Hum然り、思想としては共感できるものだ。

ただ、実際そんなことはどこまで可能なのだろうか?
人々が抱く快楽的な生活、消費的な生活への欲望はどうすればよいのか?

一見「東洋的な」仏教国であるカンボジアにおいても、
高級品が崇められ、より消費的な暮らしが求められる傾向は強く、
社会の成長もGDPで測られるようになってしまっている。

東洋的な見方で本書の感想をまとめれば、
本書を読んで東洋思想の何たるかが分かった、
どう生きるべきかが分かった、 
即ち、分からないということである、
ということになろうか。

 

カンボジア女性の社会進出

全く専門外のことだが、
先日お会いした知人とちょっとした議論をする機会があった。

テーマは、
「カンボジアの女性は家にいるのが一般的である。」
という一文が正しいか否かである。

個人的な感覚として、
1.人口比率で言えば、農業従事者が人口の約7割と言われているのだから、「カンボジア人は家にいるのが一般的である。」というのが正しいのではないか
2.更には、市場、工場における労働従事者は女性のほうが多いのではないか
3.建設や農業(契約労働)においても、労働従事者に女性も少なくないと思われる
4.公務においてのみ、男性のほうが多いと思われる
という話をした。

上記は感覚的なもののため、
2011年の経済センサスを参照してみる。

調査対象となった約50.5万のBusiness Estabilishmentのうち、
女性が代表するestablishmentのは約65.1%。
約50.5万のestablishmentで働く労働者は全体で約168万人、
うち女性は約103万人、約61.2%である。
(林業、漁業、農業、公務等は統計に含まれない。)

この統計からも、
「カンボジアの女性が家にいるのが一般的である。」
という一文が事実ではないと考えられる。

遅れた国なんだから女性も保守的で家にいるに決まってる、
などというのは単なる思いこみか、
そうであって欲しい何らかの理由があるということであろう。

雛祭りなので、
女性の話題にしてみた。

 

マンゴーレイン

マンゴーの実がなる季節に降る雨だからマンゴーレイン。

本日午前9時過ぎ、
少量ながら今年初めての雨、マンゴーレインが降った。
雨が降る少し前、
シェムリアップの知人から向こうで雨が降ったとの連絡があったばかりで、
あらためてその近さを感じたところ。

2月後半からは40℃を超える暑い日が続いていたため、
これで少しはしのぎ易くなるだろうか。

 

穀物輸出に係る状況

昨年の秋口には香米の価格が高騰などと言われていたのが、
蓋を開けて見れば農家レベルでの米の売値は昨年以下という農家が少なくないようだ。

お隣タイでは、
米、キャッサバについては、
政府が市場価格以上の価格でこれら作物を買取るという制度があるという。
かの地の新聞報道等を見ると、
この制度にも問題は少なくないようではあるが、
政府による介入はさすがである。

この制度によって地域の市場価格が下支えされ、
カンボジアの農家もその恩恵に預かれるのではないかという期待もあったが、
今のところこのような効果は見られていない。

タイ政府は今年25,000トンのメイズをカンボジアから非課税で輸入することも発表しているが、
これが実施されるのは数カ月先とのことで、
この効果が出るのもまだ先のようだ。

カンボジアの農家の生活は市場と天候によって大きく左右されてしまう。
流通の仕組みが整備されてない現状においては、
安定して儲けが出せているのは作物を右から左に流す商人や精米業者だけのようにも見える。

何らかの手立てが必要と思える。

 

縫製工場の最低賃金

再び最低賃金を巡る攻防が繰り広げられている。

組合側は120ドル/月を要求し、
工場側は72ドル/月の案を出しているそうだ。
現在の最低賃金が61ドル/月の約倍に当たる額の要求が
そう簡単に受け入れられるとは思えないが、
隣国との差を考えると現在の賃金が低すぎるのも事実であろう。

仮に組合の要求が通っても、
タイとの格差は約2倍だ。

しかしながら、賃上げが業界の成長の妨げになるのもまた事実。
昨年の海外直接投資額が前年の9億ドルから13~15億へと増加したことが発表されたばかりである。
低賃金がこの背景にあることは言うまでもない。

プノンペンを中心としたこの攻防。
地方出身者にも大きな影響を及ぼすものだけに、
今後の動きが気がかりである。

 

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プロフィール

バッタンバン長

Author:バッタンバン長
カンボジア王国バッタンバン在住、バッタンバン長です。
バッタンバンを中心に、開発援助業務、大学講師、社会調査、日系企業進出・投資のお手伝い等をやっております。
お問い合わせ等は、下のメールフォームからお願いします。

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