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バッタンバンで晴読雨耕

バッタンバンを中心としたカンボジア北西部の情報ブログ-大学教育、地雷、農業、開発、投資に関する話題から ホテル、レストラン情報まで

 

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タイへの出稼ぎ労働者3

英字紙「Phnom Penh Post」に、

タイへの出稼ぎ労働者とHIV/AIDSに関わる記事が掲載されていた。


これによると、

出稼ぎ者のうち女性の感染率が2.5%と非常に高い数字であるそうだ。

一般では0.7%と言われているからその3倍以上である。


この背景として出稼ぎに出る多くの女性が、

就職斡旋ブローカーによってsex industryに売られていることが挙げられている。

この可能性は確かに否定できないであろう。

しかし、具体的な調査結果や統計は示されておらず、

これを単純に事実として言えるほどの状況でもないようだ。


同じく「Phnom Penh Post」に、

人身売買で逮捕されたバンティアイミアンチェイの4人組の話が出ていた。

人身売買被害者に当たる6人も合わせて不法に国境を越えようとしていたとして逮捕、

一時身柄を拘束されていたらしい。


これら6人は人身売買被害者という話だが、

逮捕された4人に対し、

それぞれ50ドルずつの支払いを要求されていたとも書かれている。

これは人身売買ではなく、

単なる職業斡旋ブローカーである。


人身売買というと女性や子どもというイメージがあるが、

報道されている数で言えば、

タイで漁船に無理やり乗せられる成年男性のほうが圧倒的に多い。


こうした個々の事例を見ても、

実情がなかなか見えてこないのだが、

国境を巡る状況が非常に複雑なことだけは間違いない。


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タイへの出稼ぎ労働者2

出稼ぎ者の数を100万人と仮定して話を続ける。


農園や工事現場での給与相場は300バーツ/日であるから、

30日間休みなく働けば、

9,000バーツの収入となる。

このうち生活費を除いた1/3を貯金に回すとすれば、

貯金額は3,000バーツ/月、36,000バーツ/年となる。

米ドルにして1,200ドルである。


100万人が全て同様の貯金をし、

これをカンボジアに送金するとすれば、

1年で12億ドル(960億円)のお金がカンボジアへと送金されることにある。

これはカンボジアのGDPの約10%、

トップドナーである日本の対カンボジアODA(1.5億ドル)の10倍近い金額である。


勿論、これは仮定に基づく机上の計算であり、

これが事実という話ではない。


しかしながら、

実際の数字がこの半分、1/4であったとしても、

それは決して小さな金額ではないはずだ。


また、これがカンボジア農村経済に与える影響は、

全国統計との比較では計り知れない程のものであるはずだ。


出稼ぎ者の実数、構成はどのようなものか?

具体的な出稼ぎ先、職種はどのようなものか?

カンボジアの農業や製造業に与える影響はどのようなものか?

仕送りの総額は年間どの程度か?

仕送りの仕組みはどうなっているのか?

(他国では仕送り用の送金サービスがビジネスチャンスとなったケースもあったはずだ。)

仕送りは貧困削減に効果があるのか?

ベトナムへの出稼ぎ労働者の状況はどのようなものか?


気になることばかりである。


 

タイへの出稼ぎ労働者1

バッタンバンでは、

タイへ出稼ぎへ行く者が少なくない。


正式な手続きを経ずに、

出国をし仕事に就く者も少なくないと考えられることから、

正確な統計はないのだが、

現在では100万人近いカンボジア人労働者がタイで働いているとも言われている。


この数字が正しいと仮定すれば、

1,340万人の人口(2008年国勢調査)の約7.5%がタイで職についていることとなる。

15歳以上人口に絞れば、

この比率は11.%となり、

10人に1人以上の割合となる。

(更に言えば、働くことのできない高齢者を除けば、より高い数字となる。)


タイへの出稼ぎ者の多くはタイに近い北西部出身者が多いと考えられ、

この地域においてはこの比率はより高くなるであろう。

タイ国境に面しているバッタンバン、ポーサット、パイリン、コッコン、バンティアイミアンチェイ、

オッドーミアンチェイ、プレアヴィヒアの7州にシェムリアップを足した地域の人口は、

全人口の26.4%に当たる約353万人である。

(15歳以上の人口は約234万人位か?)


全ての出稼ぎ者がこの地域の出身と仮定すれば、

15歳以上の2人に1人弱が出稼ぎに行っていることになる。

この地域出身者が出稼ぎ者の半分を占めていると考えても、

5人に1人である。


厳密な推測は難しいものの、

上のような統計に基づいて考えれば、

バッタンバン州の15歳以上人口の20~30%がタイで働いていたとしても驚きではない。


カンボジア経済に大きな影響を与えるタイの出稼ぎ者であるが、

これについてなされた調査や研究は非常に限られている。


いつか本腰を入れて調べてみたい課題である。


 

第8回 日本人会盆踊り(終了)

大きな問題もなく、

大盛況のうちに盆踊りを終えることができた。


今年も音楽、進行を担当させて頂いたが、

音楽に合わせて楽しそうに踊る皆の姿に感動、

準備にかかった苦労も全て吹き飛んだ感じである。


大人も子どももカンボジア人も日本人も、

本当に皆楽しそうだった。


他の実行委員も皆、在留邦人の有志である。

文字通り、同じ志を持った仲間を持っていることに感謝。


 

The Like Me's

普段ほとんどテレビは見ないが、

偶然チャンネルを回したローカル(カンボジア)局で、

気になるバンドを見つけた。

4人組のガールズバンドだ。


バンドの名前は「The Like Me's」。


ボーカルはクメール語の曲を歌ってはいるが、

ビジュアルも演奏も歌も、

カンボジアっぽいがカンボジアっぽくない独特の雰囲気を持っている。

今風にアレンジしたカンボジアンオールディーズをあり、

ダンスナンバーあり。


この独特な雰囲気も、

メンバー構成を見れば納得である。

4人のうちが2人がカンボジア系アメリカ人、

後の二人がフィリピン系アメリカ人だそうだ。


クメール語・英語のバイリンガルボーカル、

ローラ・マム(Laura Mam)は、

勿論カンボジア系である。


今のところ、

活動のベースは、

彼女たちの出身地カリフォルニアに限られているようだが、

2011年にはカンボジアツアーも行い、

カンボジア国内での人気も高まりつつあるらしい。


バン長イチオシのバンドである。


(youtubeにもアップされているので、

興味のある方はバンド名で検索されたし。)


 

プサー・ナ(ナ市場)

バッタンバンには市場が数多くあるが、

正確にいくつあるのかはよく分からない。

複数のバッタンバン市民に聞いてみたが、

かなりの確率で「チュラウン(沢山)」という答えであった。

とりあえずは、

10以下の複数と理解しておけば間違いはないようだ。


数あるバッタンバンの市場の中で最も有名なものは、

プサー・ナ(ナ市場、Psar Nath)であろう。


バッタンバンで晴読雨耕-プサー・ナ1


町の中心、人口や建物が密集しているエリアに位置しており、

近くにホテルも多いことから、

ここを訪れる旅行者も少なくない。

のっぽの時計台が目印である。


1900年代当時の地図を見ると、

現在プサー・ナのある場所の辺りに、

当時バッタンバン唯一の市場であったプサー・スワイポーがあったことが分かる。

名前を変えて、その歴史を引き継いだということか。


元々余剰作物や魚を売る場所であった市場も、

現在では食料品を扱う店は市場全体の約1/3程度に収まっており、

服飾、日用品、貴金属などを売る店が目立つ。

市場を一歩外に出れば電気屋や両替商なども幅を利かせている。


バッタンバンで晴読雨耕-プサー・ナ2

バッタンバンで晴読雨耕-プサー・ナ3

しかしながら、食事の支度をする時間ともなれば、

市場に入りきれない商売人らが

市場脇の道路上で物売りを始めるため、

その時間帯だけは食品売り場が一気に広がる。

市場、マルシェなどという洒落た表現よりも、

歴史の教科書に出てきたような「市」(いち)という言葉のほうが合っているような空間である。


時代は違えど、生活の中心には食。

人々の暮らしぶりを知りたければ、

市場へ行けということだろう。


(写真は上から、市場全景、果物売り、魚売り)


 

農村における多重債務問題

以前、NHKで、

カンボジアのマイクロファイナンスで多重債務に陥るユーザー

を取り上げた番組が放映されていた。


マイクロファイナンスによる多重債務は、

業界団体のCMAも問題として認識しており、

対応が急がれるものだ。


(MFIsが公表する低い不良債権率を基に、

多重債務は限られた一部であろうという推測もあるようだが、

返済のために土地を売ったり、新たな借金をしている場合も多く、

「多重債務者=返済不能者」という図式は当たらない。)


MFIs間での連携を高めることで対応する動きもあるが、

多重債務の問題はマイクロファイナンスに限ったものではなく、

それで解決するほど単純なものではない。


(追記: 一部この対応がすでに実施されいているような噂も聞くが、

具体的な実施例に出くわしたことはない。)


農村にもマイクロファイナンス以外、

Informal Money Lender、個人的な貸借、店のツケなど様々な金融ツールがあり、

マイクロファイナンスの多重債務はその一部にすぎないのだ。

実際、いずれかの債務返済のために、

他のツールを利用するということは日常的に行われている。


多重債務も実施可能な返済計画があるのであれば、

全ての多重債務が問題であるとは言えないであろうが、

農村においては実施可能な返済計画の前提となる

安定収入が得られるビジネス計画を持つことは難しい。


多くの農村住民にとって生活のベースとなる農業は、

天水頼みのため安定性のあるものではなく、

養鶏、養豚においても成功事例は少ない。

オフファームビジネスも日用品を売る以外の選択肢はないと言っていい。

(当然、村の人皆がそれをやる訳にはいかない。)


やはり多重債務は問題と言えそうだが、

貸したい者と借りたい者がいる限り、

この問題の解決は容易には進まないだろう。


頭の痛い問題である。


 

第8回 日本人会盆踊り

9月23日(日)、プノンペンでカンボジア日本人会主催の盆踊りが開催される。


今年で8回目となる恒例行事で、

今年も4,000人の参加が見込まれている。

参加者のほとんどはカンボジアの人たちであり、

日本やその文化を知って頂くよい機会と言えよう。


カンボジアにも独自の盆踊り文化があり、踊り好きな人が多いこと、

両国それぞれの曲に合わせ踊るだけというシンプルさ故だろうか、

このイベントは毎年大盛況である。

文化の違いを感じると同時に、

一緒になって踊ることで互いの類似性を感じ合えることも、

その人気の理由であろうか。


面倒臭い話はともかく、

飲んで、踊って楽しめればそれでええじゃないかということなのかもしれない。


準備も大詰め、

祭に向けて気分も高まってくる。


 

書籍 「Battambang during the Time of Lord Governer」

「Battambang during the Time of the Lord Governer」

(著:Tauch Chhuong、出版:Cedorec、1994年)


バッタンバンについて書かれた本は、

言語を問わず少ない。


この「Battambang during the Time of the Lord Governer」は、

1974年にクメール語で書かれた本の英訳で、

18世紀、タイ領であった頃のバッタンバンについて知ることができる数少ない貴重な資料である。


残念ながら、

現在国内で売られている版は、

程度の悪いコピー本ばかりであるが、

それでも手に入るだけありがたい。


この本の題名にあるLord GovernerとはChavfea Baen家のことで、

1795年から1907年までの間、

バッタンバンからシェムリアップまでの地域を

6世代に渡って治めていた領主(本物のバッタン番長)である。


1884年のバッタンバンの人口は約10万人であったと推測されており、

そのうちクメール人は6万人で、

他はタイ人を名乗るクメール人が2万人で、

他にはラオス人、中国人、ビルマ人(それぞれ6千人)やベトナム人(5千人)と、

なかなか国際的な状況だったようである。

(1921年の国勢調査におけるバッタンバンの人口は約30万人であることから、

この統計には疑問もあるそうだ。)


稲作は貴族たちが奴隷を使って行っていたのがほとんどで、

これもそれほど盛んではなかったそうだ。

農機具は古いものばかりで、

新しく土地を開墾することもほとんどなかったという。

貴族は耕作自体にあまり関心はなく、

奴隷たちも主人に怒られることを気にするだけで労働意欲は低かったらしい。


対照的に盛んだったのはトンレサップ湖での漁業だそうで、

漁業権の多くは中国人によって買われ、

ベトナム人などが実際の漁を行う仕組みだったようだ。

現在よりも魚は豊富だったようで、

小魚類は食べずに全てプロホックづくりに使われていたとのこと。


商売は行っていたのもやはり中国人で、

当時を知る人の証言として、

1907年頃のバッタンバン市内には

漢方の店が2軒、写真館が1軒、食品を売る市場が1ケ所があったとされている。


政治や産業以外にも、

当時の服装やヘアスタイル、宗教、教育、建築、文学、演芸についてなど

興味深い記述、記録が満載の一冊だ。


 

書籍 「More than Good Intentions」

More Than Good Intentions: Improving the Ways the World's Poor Borrow, Save, Farm, Learn, and Stay HealthyMore Than Good Intentions: Improving the Ways the World's Poor Borrow, Save, Farm, Learn, and Stay Healthy
(2012/03/27)
Dean Karlan、Jacob Appel 他

商品詳細を見る

個人的にはまず題名に惹かれた。


それが援助であれ、

マイクロファイナンスであれ、

関わっている人の多くは「よかれ」という思いでいるはずだ。

しかし、そうした活動の結果がその意図どおりにならないことも経験上知っている。


学校がない教育が受けられないからといって建物を寄贈しても、

それだけで学校ができる訳ではなく

(先生、先生のトレーニング、運営資金、教科書、文具だって必要だ)、

全ての子どもが教育を受けられる訳ではない。


貧しい者には事業を興す資金がないからといってお金を貸しても、

それだけで彼らの事業が成功する訳ではなく

(技術、知識、運も必要だし、お金が事業に使われない可能性もある)、

貧困から抜け出せる訳でもない。


我々自身の生活や社会に複雑性があるように、

彼ら、そしてその社会にも固有の複雑性があり、

簡単な方程式を当てはめて正解を出そうとしてもそうはいかないということだ。


ある時、特定の個人、社会で正解が出たとしても、

他の時間、個人、社会では正解とならないことだってあり得る。


では、汎用性のある正解を導き出すことは不可能なのだろうか?

前置きが長くなったが、その問いに答えようというのが本書と言える。


著者らは、

行動経済学的視点、

元来人間の行動は不条理である、或いは合理的ではないという視点から、

途上国における金融、農業、教育、保健を改善する手立てを考える。


少し雑かもしれないが、

本書の主張をまとめれば、

人間は合理的な生き物ではないのだから、

論理的に正解(手立て)を探すことは難しく、

それら手立てに対し人々が取る行動の結果、

つまりは効果を測ることが必要ということになろう。


そして、この鍵となるのが、

客観的な効果測定が可能なRCT(Randamized Control Trial)である。


金融分野について言えば、

各国で実施されたRCTによる調査結果から、

マイクロ貯蓄が貧困削減に役立つという結論が導き出せるという。

ただし、その制度を作るだけでは不十分であり、

貯蓄への後押しとなるような事業も必要だそうである。


これらの2点の他、

以下の5点についても同様に効果があると結論付けられるそうだ。


1.前払い済みの肥料(農業)

2.寄生虫の駆除(保健)

3.少人数制の補習授業(教育)

4.飲料水用の無料塩素分配機(保健)

5.Commitment Devices(全分野)


それぞれの調査結果を見てみないことにはこれらが正しいのかどうかは分からないが、

考える筋道としてはなかなか説得力のある議論である。


日本が得意とする道路などの基礎インフラ整備もそれなりに効果があるように思うが、

このリストには入っていない。

マイクロクレジット/ローンもやはり客観的な効果は認められていないようで、

リストから漏れている。


著者らは、今後各国で行われる調査によっては、

これ以上、これ以外のリストも可能だと言う。

さて、これに加えられそうなものが他に何かあるだろうか?


 

マイクロファイナンス機関=「オンカー」?

クメール語の「オンカー」という言葉は厄介である。


クメール語-英語の辞書ではorganizationと訳される言葉だが、

古くはクメールルージュのことを指し、

内戦以後はNGOや国連等の援助機関を指す言葉として使われてきた。

この言葉、最近では、MFIsのことを指す言葉としても使われている。


これまでの経験からすれば、

オンカーという言葉は英語のorganization以上の意味を持ち、

「社会のためにいいことしようとする人たちの団体」

といった意味で使われていると思われる。

これに照らして考えると、

MFIsも社会にいいことをしようとする人たちということになる。


勿論、これが間違っている訳ではない。

いくつかのMFIsは元々NGOであったし、

MFIsの多くは貧困問題の解決をそのミッションに掲げている。

しかしながら、MFIsをオンカーと呼ぶことで、

無条件にそのサービス、

つまり借金はいいことだという認識が生まれてしまうような気がしてならない。

(しかもMFIsの職員は、

先生を指す「ロックルー」と呼ばれているから尚更である。)


援助において重要なのが、

援助でつくられた学校や保健所をカンボジアの人たちがどう使うかであるように、

マイクロファイナンスでも、

それを農村の人々がどう使うかが重要であるはずだ。

どう使うかは二の次で、

とにかく借金をすることが全ていいこととなってしまっては、

社会のためどころか逆に害を及ぼす結果にもなろう。


NGOから生まれたMFIsも今や金融業者としての会社登記を進めており、

都市部ではオンカーの代わりに、

銀行を意味する「トニキア」という言葉も使われるようになっている。


最終的な債務責任を負うのはユーザー本人たちである以上、

彼らが正しい理解を持ってこのサービスを利用できる環境づくりも必要であろう。


 

タイ産品展示会

バッタンバンで晴読雨耕-タイ展示会1


バッタンバン市内で開催されている、

タイ産品の展示会(Thai Trade Exhibition)を視察してきた。


以前、ベトナム産品の展示会があったが、

タイも今回で数回目のはずである。

主催はタイ政府機関のDITP(Dept of International Trade Promotion)。


出展ブース数は110を超え、

周辺の出店を加えかなりの大賑わいであった。


ブースのほとんどは日用品や食品、美容品がの展示販売で、

農機具や機械類はなく(バイクが1ブース)

一部のブースでは販売エージェント募集も行われていた。


バッタンバンで晴読雨耕-タイ展示会2


バッタンバンで晴読雨耕-タイ展示会3


バッタンバンのOPOP(一村一品)のお店もあったので見てみると、

売っているのはタイで製造されているオムツや飲料というあり様。

お祭り的な雰囲気は楽しそうでいいのだが、

タイ企業のマーケット戦略にまんまとはまるカンボジア

という構図には危機感を感じずにはいられない。


地場産業発展の道のりは長そうである。


 

Family Martのリニューアル

知り合いからFamily Mart リニューアルの噂を聞き、

早速行ってみると確かに変わっている。


バッタンバンで晴読雨耕-ファミマリニューアル


写真でお分かりのとおり、

My Family Martと名前が変わったのだ。


本家からクレームがあったとは思えないが、

どうだろう。


確かにお父さんのmy familyによって経営されているのだから、

これはこれで間違いではない。

 

マイクロファイナンスのポスター

仕事や調査のために訪れる農村では、

MFIsのポスターやカレンダーをよく目にする。


雨季のアクセスがひどい村でも、

人が集まりそうな商店や村長宅には、

数社のポスターがずらりと並んでいるから驚きである。


MFIsのポスターやカレンダーはカラー刷りのしっかりしたものだが、

その内容は誤解を与えそうなものが少なくないように思う。


バッタンバンで晴読雨耕-MFIポスター4


バッタンバンで晴読雨耕-MFIポスター1


バッタンバンで晴読雨耕-MFIポスター2

バッタンバンで晴読雨耕-MFIポスター3

現金や「即金」を強調する写真や文字、

立派な家やバイクなど豊かさの象徴を示すもの。

そのイメージにつられ、

必要性を深く検討せずに借金をしてしまう人がいても不思議ではないだろう。


顧客を獲得するという点では間違った戦略ではないのかもしれないが、

重要なのは顧客数ではなく、

それを使ってユーザーたちがそれで実際に利益を得たかどうかのはずだ。


金融ツールの使われ方と合わせ、

それにまつわる状況についても調べていこうと思う。


(写真はMFIsのポスターやカレンダー)

 

Facebookの流行

カンボジアではFacebookが大流行である。


以前訪れた病院では、

事務のお姉さんが具合の悪い患者を尻目にこれに興じていた。

一昨日行ったガソリンスタンドでは、

ATMの前にどっかり座った女子高生がスマートフォンでプロフィール写真のアップロードを試みていた。

目の前に居る人たちよりもネットの先にいる友人のほうが大切なのかもしれないが、

ものすごい執着である。


カンボジアの流行歌にもFacebookに関するものがあり、

CDのジャケもそれを前面に出したものとなっている。


バッタンバンで晴読雨耕-Facebook恋愛歌


これらの歌からは、

これが友人とのコミュニケーションツールとしてではなく、

男女の出会いのためのツール、

恋愛ツールとして使われていることがうかがえる。


Facebookで出会った二人。

恋人同士の会話に割り込む第3者、嫉妬から別れる二人、

そんな内容の歌だ。


先日農村の調査で訪れた電気ない村で、

若者にFacebookの使い方を聞かれたときは、

なんとも言えない気分になった。

アメリカに住む親せきに写真を送りたいらしい。

(何故メールじゃ駄目なのかは分からない。)


こうした新しい現象が何を意味するのかはよく分からないが、

なんだか不安を覚えてしまう。


(写真はFacebookを前面に押し出したCDジャケ写)

 

「Triple F」

先日、シェムリアップで野菜生産を行うTriple F社の集荷所を訪れた。


同社は以前自社農園での野菜栽培を行い市内のホテル等へ供給していたが、

現在は自社農園での栽培は行っておらず、

契約栽培中心で事業を行っているそうだ。

契約農家は約300世帯。


集荷所を訪れたときにはハーブはあまりなかったが、

国内向けのコブミカンの葉を見せて頂いた。


バッタンバンで晴読雨耕-コブミカンの葉


同社の社長によれば、

ベトナム産野菜に価格で勝つことは難しく、

逆にホテルからベトナム産を指定されてしまうために、

ヨーロッパ向けのハーブ生産に力を入れているとのこと。


ヨーロッパ向けのハーブが生産されていることは驚きだが、

国内向けの野菜ではベトナム産に勝てないということは不思議である。
以前、ベトナム国境近くスヴァイリエンの野菜生産農家を訪れた際も、

ベトナム産には勝てないという話だった。


国境という人為的なラインが土壌の質や天候を隔てる訳はなく、

営農方法やそのコストがこうした差を生みだしているだろう。

カンボジア農業発展の鍵はこの辺りだろうか。


(写真はコブミカンの葉)


 

メロン生産者組合(?)

バッタンバンで晴読雨耕-BMC果物露店

バッタンバンからバンティアイミアンチェイの街に入る手前数キロ、

国道5号線沿いに果物を売る露店が並んでいる。


季節によって様々な果物が並ぶが、

今の時期はメロンが多いようで、

白っぽいものと黄色っぽいもの2種類が売られていた。

店のお姉さんによればバンティアイミアンチェイ州西部で栽培されたものらしい。


メロンには1つ1つに「Melon Association Siem Reap Meanchey」と書かれたステッカーが貼られている。

生産者組合と思われるが、

お姉さんはその辺の事情はあまり詳しくなく、

詳細は不明のままだ。


バッタンバンで晴読雨耕-メロン組合

カンボジアには農業共同組合と呼ばれるものは数多くあるが、

その活動内容は共同の現金積立(グループセービング)などで、

日本の農協のような活動はほぼ皆無と言っていい状況だ。

こうして市場に商品が流れてきているところを見ると、

このAssociationはそれなりに機能しているのかもしれない。


ちなみに、ここで買ったメロン、

いずれも切って食べてみると、

メロンの薄い味に、

サクサクとした日本のリンゴに近い食感というものであった。

日本のものよりは甘みが少なくたんぱくな味なのは、

品種の違いと果実の若さのせいと思われる。


バッタンバンで晴読雨耕-BMC果物露店

シェムリアップのLucky Supermarketでも、

これらより一回り大きめのメロン、

やはり白っぽいものと黄色っぽいものの2種類が売られていたが、

味や食感はほぼ同じようなものであった。


(写真は上から、果物露店、メロン生産者組合のステッカー、一口サイズにカットされたメロン)


 

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プロフィール

バッタンバン長

Author:バッタンバン長
カンボジア王国バッタンバン在住、バッタンバン長です。
バッタンバンを中心に、開発援助業務、大学講師、社会調査、日系企業進出・投資のお手伝い等をやっております。
お問い合わせ等は、下のメールフォームからお願いします。

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