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バッタンバンで晴読雨耕

バッタンバンを中心としたカンボジア北西部の情報ブログ-大学教育、地雷、農業、開発、投資に関する話題から ホテル、レストラン情報まで

 

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マイクロファイナンス金利に係る制限

以前から噂のあった、
マイクロファイナンスの貸付金利に係る制限がついに施行されることとなった。
これにより、
年間の最大金利は18%以下に制限される。

数年前、月々の金利は約3%、
年間にすれば30%を超えるレベルにあったのだから、
その半分近くまで金利が下がるということになる。

借り手からすれば喜ばしい話であるが、
マイクロファイナンスに預け入れている側からすれば、
これまでのように10%前後の金利(定期)を享受することは難しくなるであろう。
この報道の後、
複数のマイクロファイナンス機関の支店を訪れてみたところでは、
目立った動きは起きていなかったが、
本部、マネジメントレベルでは、
今後の経営方針につき様々な議論が起きていることが想像される。

農家の立場からすれば、
喜ばしい面もあるが、
急な方向転換によりマイクロファイナンス機関の経営が傾いてしまえば、
負の面が出てくることも予想される。

同法令が施行される来月以降の動きには、
注目せざると得ない。
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マイクロファイナンスの担保・金利

久し振りにマイクロファインに関する話題。
最近Phnom Penh Postに掲載された2つの記事を基に、
私見をまとめてみたい。

1つ目の記事は担保に係るもの。
バングラディッシュでマイクロファイナンス(マイクロクレジット)が開始されたとき、
担保というものはなく、
融資を受ける側(ユーザー)はグループを作り、
相互に責任を負うというのがそもそもの仕組みであった。
しかしながら、
現在のカンボジアでは不動産を担保にした個人融資というサービスが増えて来ている。

最近の議論は動産を担保にした融資が出来ないか、
或いはそれに係る規定はどのようなものが適切かというものだ。

私見になるが、
不動産を担保にした場合でも多重債務の問題によるリスク、登記に係るは少なくなく、
売買がより容易で、
登記制度がより曖昧な動産を担保にする場合のリスクは小さくないと思われる。
より現場に近い立場で慎重に検討する必要があるであろう。

2つ目の記事は金利に係るものだ。
現在カンボジアにおいては金利に係る法規制はなく、
レッセフェール的に各金融機関によってこれが決められている。
こうした状況に対し、
法規制によって金利を一定以下に抑えようという議論が生まれつつあるようだ。

マイクロファイナンス機関が乱立する中、
競争原理、見えざる手により貸付金利は下落傾向にあるが、
それでも高いというユーザーや識者の意見が法規制に向けての議論を後押ししている模様。

グラミン銀行の理念やノーベル平和賞受賞に見られるように、
マイクロファイナンスは単なる金融サービスではなく、
元来の目的は貧困削減であったはず。
金利を考える上では、
まず現状においてどのような効果があるのかを調べてみる必要があるであろう。

カンボジアにおいて過去に行われた調査では、
ユーザーの所得や資産を増やすという結果が多いが、
現在では適切とはされない方法で行われたものであるため、
より厳密な手法により精査を行う必要があると思われる。

 

マイクロ保険

カンボジアのマイクロファイナンスには、
大きく分けて預金とローンという2つのサービスしか存在していなかったが、
現在はこれにマイクロ保険が加わっている。

カンボジア初のマイクロ保険会社であるPKMIでは、
多様なニーズに応えるため、
様々なサービスを提供しており、
カスタマイズサービスも可能だそうだ。

現在、マイクロファイナンス機関であるVision Fundでは、
同行の定期預金の利用者を対象に、
PKMIと連動した無料保険サービスを提供するプロモーションを実施中。
3,000米ドル~10,000米ドル、
10,000米ドル以上という2つの預金額に応じ、
異なる保険サービスが受けられるようになっている。
これを機に保険の利用者が増えることも予想される。

PrudentialやManualifeといった大手の進出もあり、
近年、発展著しい保険業界だが、
今後は低所得層へもそのサービスを広げていくのかもしれない。

将来を憂うことのない前向きなカンボジアの方々が保険とは、
ある意味、天と地がひっくり返される思いだ。
経済成長、社会発展の力、
恐るべしである。

金融機関には、
金融についての市民教育についても力を入れるよう期待したい。

 

ネズミ捕獲器4

久しぶりに農村で新たなネズミ捕獲の器具を発見した。
捕獲器というよりは捕獲銃、いやむしろ猟銃である。
日本であれば法によって規制されそうな代物だ。

その性能を考えれば、
中型以上の鳥にも使えるであろう。

Rat Rifle 1

昔使われていたものが保管されていたというのではなく、
最近新たに作られただそうで、
農村には知恵と技術が人知れず息づいていることを示している。

いつからか国道57号線沿いには、
野ネズミのバーベキュー屋が並ぶようになっており(乾季のみ?)、
統計などある訳もないがベトナムへの輸出も増えているようだ。
「オーガニック」な野ネズミブームが来ているのかもしれない。

 

マイクロ保険

マイクロクレジットという言葉がマイクロファイナンス(MF)に取って替わられた背景には、
貧困削減にはローン(クレジット)だけでなく、
貯蓄や保険も有効な手段であるという考え方がある。

カンボジアにおいてMFと言った場合、
保険が存在していないことから
マイクロローンと同義であったのだが、
そうした状況も変わりつつある。
マイクロ保険導入の準備が進んでいるのだ。

UNDPは独自の調査に基づき貧困層の保険ニーズを発表、
政府やMF業界に働きかけを行うとしており、
政府も制度づくりを進めているという。

公的な健康保険や年金などが存在しないカンボジアにおいては、
富裕層を対象にした保険会社によるサービスが人気になりつつあるものの、
マイクロ保険が同様に成功するかは疑問であろう。
実際、マイクロファイナンス業界からも、
サービスの成立を疑問視する声も聞かれており、
制度に先行して実施されているマイクロ保険サービス(15ドル/年)の加入者も、
かなり限られたものだそうだ。

仮に加入者が増えたとしても、
実際の運用には困難がつきまといそうである。
貧困層の多い農村部では医療制度も整っていない場所が多く、
法律的にも未整備な部分が多いため賠償責任の判断も楽ではないだろう。

マイクロローンを後払いの保険と捉え、
医療費が必要になったときに借り、
後から返していくという方法が現実的かもしれない。

マイクロ保険は、
貧困削減の切り札になりえるだろうか。

 

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プロフィール

バッタンバン長

Author:バッタンバン長
カンボジア王国バッタンバン在住、バッタンバン長です。
バッタンバンを中心に、開発援助業務、大学講師、社会調査、日系企業進出・投資のお手伝い等をやっております。
お問い合わせ等は、下のメールフォームからお願いします。

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