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バッタンバンで晴読雨耕

バッタンバンを中心としたカンボジア北西部の情報ブログ-大学教育、地雷、農業、開発、投資に関する話題から ホテル、レストラン情報まで

 

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農業の機械化4

農業の機械化について初めて書いたのが2012年
もう5年が経過したことになる。

先日新聞で目にした記事によれば、
この5年で機械の普及率が倍になり、
90%の耕地が機械によって耕されるようになったとのことだ。

これによれば、
トラクターの数は過去5年で3倍となり18,317台、
コンバインも同様に3倍以上、6,605台になっているという。

精米機の数は13%増の54,965台、
脱穀機は10%減の13,765台(減の理由はコンバインの普及であろう)、
耕運機は343,764台とのことだ(2011年の4倍)。

この記事には国内に800の農業組合があり、
これらが農機の共同購入を後押ししているとある。

いずれも、
農業の機械化が大きく進んでいることが分かる統計である。
しかしながら、
これらの普及によって農家の家計が向上したという統計は見られない。

農作物のゲートプライスが変わらず、
他の経費が上がっているため、
機械化によっても生産性が向上していないということであろう。

一見、明るい記事のようにも思えるが、
現状はなかなか悩ましいものだ。
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2017年のキャッサバ収穫

丁度1年前、キャッサバ価格の下落について書いていた。

あれから1年、
農家や業界を巡る状況に大きな変化はない。
個々の農家の状況は、
むしろ悪化していると言ってよいであろう。

Cassava Farm

Phnom Penh Postの記事によれば、
カンボジアの農作物の輸出において、
キャッサバは重量別で第1位、
価格ではコメに次いで第2位に位置付けられている。
作付面積は600,000haで、
13百万トンが生産されており、
そのほとんどが輸出されている。

統計上では、
2.3百万トン乾燥キャッサバして輸出され、
57万トンが生のままで輸出されているとされているが、
残りの10百万トンほどは法的な手続きを経ずに輸出(密輸)されているという。

バッタンバンの州内をあちこち走り回ってみると、
明らかに作付面積が減っていることが分かる。
多くの農家が利用しているローンの返済のことも考えれば、
厳しい状況が想像される。

今後、あの時が底であったという状況になることを望みたい。

 

カンボジアのカボチャ

南瓜と書いてカボチャ。
この言葉の語源が「カンボジア」(カンプチア)であるという説は有名な話だ。

旅行ガイドなどでもカボチャプリンがローカルスイーツとして紹介されており、
カンボジアとカボチャの関係は一見強そうに思われる。

しかしながら、
農村レベルで見るとカボチャの存在はそう大きくはない。
料理で言えば、
スープの具材だったりにはなるが、
これが主食である訳ではなく、
カボチャプリンもそれほど多く食べられている訳ではない。
当然、これを栽培する農家もそう多くはない。

Pumpkin.jpg

州内のカボチャ農家に話を聞いてみると、
一様にその売値の低さについて不満を抱いていることが分かる。
地域差や時期、品質にもよるが、
キロ当たりの価格は数百リエル程度。
10キロ弱のカボチャで1つ100円にも満たないこともあるようだ。

それならば作らなければいい。
そう言って片づけてしまうのは簡単だが、
加工等をして付加価値を付けられないか考えてしまう。

カボチャの語源となったこの土地で、
カボチャの未来を考える。
よい知恵のある方はいないでしょうか?

 

スンダイプカーイ(サチャインチ)

知り合いからもらった食用の種。
一体何だろうと思ってきいてみるとスンダイプカーイという名前だそうだ。
「星豆」という直訳では何のことだか意味が分からない。

Sacha Inchi2

インターネット等で調べてみると、
「サチャインチ」、「インカピーナッツ」という名で知られるものであることが分かった。

ネット上には、
豆そのもの、或いはそれから採れるオイルの特性に関する情報、
それを使った商品の宣伝が多いようだ。
Sacha Inchi

地元で聞いてみると、
若干微妙な反応が多い中、
学生の中には「うちの実家が栽培している。」といったものもあった。
それなりに栽培が広がりつつあるようである。

折を見て、
農園を訪ねることにしている。

 

精米業界が抱える問題

精米の輸出量が増え、
景気がよくなると期待されてきた精米業界だが、
このところはネガティブな報道が続いている。

先月は精米業界の業界団体であるCambodia Rice Federation (CRF)の問題が報じられていた。
CRFがガバナンスの問題から崩壊状態と陥ってしまったため、
18の精米所が結束、
Rice Industry Strategic Key Solution (RISKS)という名の提案をまとめ、
商業省に業界への支援を求めているという話。
これまでにこれに賛同する精米所の数は24にまで増加しているとのこと。

問題は単なる内輪もめではなく、
実業の現状とも深い関連があるようだ。

今年3月の精米の輸出量は昨年同期と比べ14%減となっている。
具体的には約76,000トンから約66,000トンへの減少である。
国内市場においてもベトナム産米の輸入増により、
カンボジア産米の競争力が低下しているそうだ。
RISKSによればベトナム産米の年間輸入量は70~80万トンに達しているとのこと。

Rice Miller

対策として、
RISKSは5億ドルの融資(年利4%)を求めているが、
問題はそれだけで解決するものではないはずだ。

カンボジア産のコメの多くは籾のままベトナムへ持ち出され、
そこで精米されているのである。
ベトナムで精米したほうが安いというのであれば、
カンボジアの精米工程におけるロスが大きいと考えるのが当然であろう。
農家の手元を離れた後でどのようなプロセスを経ているのか、
またどのような改善策があり得るのかを検証し、
実行に移していくイニシアチブが必要と思われる。

精米業界が立ち行かなくなれば、
農家への影響もいずれ出てくるはず。
(昨年来の雨不足も大きな懸念材料である。)

カンボジアの稲作は今大きな正念場を迎えている。

 

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プロフィール

バッタンバン長

Author:バッタンバン長
カンボジア王国バッタンバン在住、バッタンバン長です。
バッタンバンを中心に、開発援助業務、大学講師、社会調査、日系企業進出・投資のお手伝い等をやっております。
お問い合わせ等は、下のメールフォームからお願いします。

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